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画像出典:足成


ゴールデンウィークも終わり、「あぁ、仕事に行きたくない。。」「まだ休暇が欲しい!」なんて人も多いのではないでしょうか。でも、休暇がそうすぐには取れないのが現実ですね。

でも、そこで落ち込んではいけません! こんな時こそ、本の世界にちょっと足を踏み込んで見ませんか。「現実だけど現実じゃない。。」そんな不思議な世界にあなたをお連れ致します。


今回紹介するのは「幻想シリーズ」や「これはこの世のことならず:たましくる」で有名な作家、堀川アサコ。その中でも人気の3作品を、個人的な感想も含めて取り上げて行きます。


幻想日記店


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画像出典:Yahoo Japan ブックストア


まずは、現実逃避したい人へおススメの作品

幻想郵便局、幻想映画館に続く3作目で、舞台はタイトル通り、日記店です。
日記店って?と思う人も多いと思いますが、日記店とは、人の古い日記を買い取り、貯蔵しているお店のこと。
これだけで、行ってみたい!と思いませんか。

そしてこのお店、買い取りだけでなく、何かに迷った時に行くと、自分に合った日記が渡され、「お代は後で結構です」と言われるのです。

最初はちょっと不思議で、ちょっと怖いような話ですが、どんどんと引き込まれていきます。


実は私、シリーズであると知らずに、この本から読み始めました。
あとからシリーズだと知ったのですが、いきなりこの本から読んでも、全く問題ありませんでした。

誰しも他の人の日記を読んでみたい! と一度は思うものです。
もしかしたら、こっそり見てしまったことがある、なんて人もいるかもしれませんね。

他人の日記を読むことで、悩みを抱えているのは自分だけではないと思え、更にその日記が言霊となって読む人に響いていく。
読み終えたころには自分も幻想日記店から帰ってきた気分になり、スッキリしています。


これはこの世のことならず:たましくる


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画像出典:新潮社


作者の出身地、青森県を舞台にした「イタコ」の生き方をつづる作品です。

時代を感じさせる表紙とストーリーで、主人公は19歳の女の子。
彼女は盲目で、イタコになったきっかけは、死んでしまった夫に会いたい!その一心からでした。

夏にひんやりする作品で、なんだかゾクゾクするほど怖いのに、感動の結末が待っています。
これを読めば、ゾクゾクして目が覚め、仕事モードに切り替わるかもしれませんね。


昭和の初期が舞台で、更には青森。
行ったことも想像もつかない時代設定で最初は戸惑う部分も、なんだかしっくりこないような部分も個人的にはありました。

しかし、読み進めるうちに、メインはストーリーというよりもしかしたら時代背景ではないかと感じてきます。
農家の貧しさや社会の雰囲気も想像でき、今、ここに生きている自分自身、仕事があって毎日の生活を送ることができているということに感謝の気持ちさえ生まれてくる作品です。

堀川ワールドにどっぷり浸かってしまいます。


闇鏡


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画像出典:新潮社


2006年に日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作品です。

ホラー、ミステリー、女達の情念。。などが入り乱れたこの本の舞台は、遊女がまだいた室町時代。
女の心に棲む鬼とは?目が覚めるような幻想&時代トリップミステリー小説です。


室町時代が舞台なだけあって、言葉も室町時代風だと感じます。
漢字が多いので、漢字が苦手な私には、読めない漢字もあったりなかったり。。ですが、ミステリー好きの人は、先が読みたくなる内容ですし、登場人物も面白い人ばかりで、すぐに読みきってしまうと思います。



堀川アサコ作品、おすすめの3冊、いかがでしたか。

まだ休み気分が抜けないあなたも、慣れない仕事に追われている新入社員のあなたも、ちょっと現実逃避して、本の世界に入ってみませんか。
不思議でおもしろく、異次元トリップが出来る本がここにはあります。