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新宿から高速バスで約2時間
富士急行富士山駅(旧富士吉田駅)に到着。

近くで見る富士山は本当に美しく、気高く、そして迫力があります。



この富士山駅から徒歩で約20分のところに北口本宮富士浅間神社が鎮座しています。

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一の鳥居から二の鳥居まで続く美しい杉木立。
いつお伺いしてもこの参道は素晴らしく、ここを歩いているととても神聖な気持ちになります

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そしてこの参道が終わるころ。二の鳥居の手前には小さな川が流れています。
富士山から流れてくる水

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清く美しい清流です。
古くはここが禊場だったのでしょう。

きっと何百年もかけて富士山を通り濾過されて、ここに流れてきているのでしょうね。
そんな時の流れも思わせてくれます。



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境内に入るとまず目につくのがご神木の太郎杉。
大きく根を張って、天にむかってまっすぐに伸びていくそのさまは、私たち観る者に勇気を与えてくれます。

無言のまま、たくさんのことを教えてくれているようです。

この境内を行きかう人々を何百年も見てきたであろう太郎杉。
どんなことを思っているのでしょうね。



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こちらが拝殿です。

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朱塗りの美しいたてもの。
歴史を感じさせますね。


創建は古くて、もともとはヤマトタケルの命が東征の折、足柄の坂本から甲斐国に向かう途中で、この地に立ち寄った際に「富士はこの地より拝すべし」と言ったことからこの地に鳥居が立てられ、神社創建となったそうです。

西暦110年というからもう2000年近く前の話ですね。
それからずっと富士山を御神体とし、富士山を遙拝しながら祭祀を行う場で有り続けているとのこと。

その後、富士山の噴火があり(781年)、今の場所に社殿が遷されているのですが、2000年もの長い間、この場所を守り伝えてきて下さっていることに驚きと尊敬を覚えます。

きっとその間、たくさんの方がここに関わり、富士とご祭神を思い、皆を思い大切に守り継いでこられたのでしょう。
その思いの深さ、大きさがパワースポットと呼ばれる由縁の一つかもしれません。



ご祭神は桜の女神であり、富士の女神である木花開耶姫(このはなさくやひめ)。

古事記や日本書紀によれば、大変美しい姫神様で天孫降臨した瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に見染められ、皇后となられた方です。



出産の際、夫君であられる瓊瓊杵尊に貞節を疑われたため、「あなたの御子なら無事生まれるでしょう」と言って、出入り口のない産屋をたて、その周りに火をかけ、猛火の中で無事3人の皇子を産んだという故事が有名です。

美しいだけでなく、自分の意志を持ち、それを主張する力強い側面もお持ちの神様なのですね。

女性の美を司り、家庭の円満、安産、子育て、そして水を司る神様としてはもちろん芸能や酒造、養蚕の神様としても信仰を集めてきました。



一言で言うと、産霊(ムスビ)の神様

ムスビとはあらゆるものを生み出す力で、子供を産み育てること、関係を産み育てること(縁結び、家族円満、良縁など)、産業を興し増やすこと(起業、事業反映、養蚕など)、モノを生み出すこと(酒造、芸術など)、こういったことが全て含まれているそうです。

霊験あらたかな神様なのですね。



いつお伺いしてもご参拝の方が絶えることはありません。
境内を流れる清浄な空気を感じながら、木々に守られた空間で、ゆっくりと姫様とお話ししてみたくなるような神社です。

境内には他にも様々な神様が祀られており、また拝殿の奥には富士山への登山道があり(吉田口入り口)そんなところも見どころの一つですよ。