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出典 http://morganea.free.fr/Filmo/Fichesfilms/PhotosFilms/AdeleH03.jpg


世界で最も美しい言葉だといわれる、フランス語。

非常に強い言語の1つでもあり、フランス語を話せれば、たくさんの人達と交流できます。


本当にフランスが好きか、もしくは興味や関わりがあったら、絶対に覚えた方がいいというか、覚えざるをえないかもしれない言葉でしょうか。

今回は、フランス文学科卒で、フランスは好きなものの、その言葉の難しさや、奥深さも知っちゃっている私が、だからこそ、私がこういうこと書いていいのか!?
いいんだ、フランスの文化を尊敬しているんだから!!と自分に言い聞かせながら作成している、『フランス語の参考書』の、でも、一読の価値はある記事をお届けします。

レアめで、おトクな『フランス語の参考書』の紹介もあります。

それにしても、なんで私、フランス語やめないんですかね?



3つの理由「独創性、真似できない美」



皆さんこんにちは、たけいさんです。ちなみに女性です。
実は私、フランス文学科卒です。

大学受験のさい、どうしてフランス文学科を選択したか。
理由は3つあります。それをお話ししますね。



理由のその1は、凄く単純に聞こえるかもしれません。
フランスの女優さん達が、美しかったからです。

けれど、フランスに特別に憧れや理解があったかとか、もの凄く好きな人がいたかと訊かれると、正直言ってそうではなかったんですよ。


アメリカ映画の俳優や歌手の方が好きでした。


掘り下げていくと理由その2はあって、私は外国語が好きなのですが、英語はそこそこできたし、地方に戻っても習得のチャンスはあるので、

「大都市の大学で4年も勉強するなら、英語以外の、使える言葉がいいよね」

ということでした。


それで私の受験した大学には、全部に、フランス文学科とドイツ文学科があったのですが、私は比較的あっさりと、すべての受験においてフランス文学科を選びました。

これは、どっちでもよかったといえばそうなのですけれど、当時見ていた、洋画中心の映画雑誌に、特集される、とりあげられるのが、アメリカの俳優・女優の次に多かったのがフランスのスター、主に女優達で、きれいだな、と思ったからなんです。

ちなみにこの記事の最初の写真は、フランスの大女優の1人、イザベル・アジャーニです。


下の写真が同じくフランスを代表する女優の1人、シャルロット・ゲンズブール。
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出典 http://www.ellemaman.jp/index.php/column/celeb/charlotte13_0213/1.html

タイプは違いますが、2人とも非常に美しく魅力的で、何より印象に残りますよね。

私はシャルロットと同年代。少し下です。

凄く若くデビューした人で、最初に彼女を雑誌で見た時、その写真のシャルロットは14歳より上ではなかったはずですが、アメリカの女優と全然違うのに、私はなぜか、その写真を切りぬいて随分あとまで大切に持っていました。

私がシャルロットの表情や、美に感じたのは、「独自性」であり、他の人には真似できないものである、と気がついたのは、大学でフランスの文化について学んでからです。

他の国の人には真似できないほど、独創的で、美しい人達がフランスにはたくさんいる。

当時の私は気がついていませんでしたが、それが私がフランス文学科を選択した理由、3つめの理由だったのです。

私は彼ら、彼女達のそんな美に、感動していたのです。



フランス語が上手になれなかったのは、○○のせいだ!!



それで私がスラスラとフランス語を習得してマルチリンガルになったかといえば、そうでもないんです。

苦労しましたよ……。

英語の方はそうでもなかったんですね。

私は、非常にのどかなところで育ちました。


初めて外国人をまともに見た、接したのは高校時代で、アメリカからの留学生でしたが、彼女は私の母校ののどかさっぷりにびっくりしたのか、すぐに帰国してしまいました。


そして18歳で最初に行ったのがアメリカ。1カ月間のホームステイでしたけれど、なぜかすぐにペラペラになって、まわりからも、

「えっ、それにしては上手じゃない」

「ボキャブラリーの使い方が自然。どうしてなの」

とちょっとちやほやされて、私って、語学の才能あるのかな!?と思ってしまったくらいなんですね、いやいや。


実際、英語はその後、英検準1級を取得。それはかなり前ですけれど、少し前のTOEICのスコアは705です。
一度も本格的な留学や海外生活をしたことがない、外国人とはほとんど縁がない生活を送っているわりには、ずっと、まあまあなんです。

ところが、ここで告白してしまいましょう……。

真面目な学生だった私は、大学に入ってから、ゼロから懸命にフランス語を勉強したんですけれど、一年生の夏休み前になっても、chez moi(「私の家に」などの意味)という言葉も分からなかったんですよ!!

ちなみに私が進学したのはそれなりの大学で、そこをちゃんと卒業できました。成績も、悪くはなかったんです。

ただ、時に夜中まで泣きながら勉強していたわりには、私のフランス語力というのは、なぜか最後まで、努力に比例してはアップしませんでした。


何がいけなかったのでしょうか。
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考えてみれば私の母は神奈川県の出身で、そっちの家族は、結構、国際的なんです。

母の愛読書はイギリスのミステリーで、私は家にあったアガサ・クリスティーから大人の本を読み始めました。

それは翻訳されたものだったんですけれど、英語にふれたいという思いは幼い頃からあったみたいで、谷川俊太郎氏が訳した、日本語と英語の2ヵ国語でスヌーピーの漫画が読める、「スヌーピー・ブックス」は今でも一部が家にあります。



私はそれを読みながら、時々、原語を見て、

「ねえこれって『ワズ』って書いてあるんだよね。これは『ドゥ』だよね」

と母に得意げに言っていた憶えがあります。本当はうるさがられていたかもしれません。


小学生高学年の時から、このあたりでもビデオをレンタルできるようになって、
それからは洋画、主にアメリカ映画を観まくりました。イギリスのミステリーのドラマが観られるようになってからは、そちらも。

高校時代は、友達と一緒に、英語圏の歌にどっぷりはまっていました。

当時から、英語の教材を、ぶっちゃけ、食い散らかすようにですが、勉強していました。

まさに「習うより慣れよ」。


厳密に言うと書籍ではなかったんですけれど、
それらがいわば、私の『英語の参考書』だったんです。

私に英語の基礎体力がそこそこあったのは、楽しみながら、ずっとずっと英語にふれ続け、分からなくても大量の英語を聞いていたからだったのだと思います。


それがフランス語の基礎は、ほぼゼロ。


そこで私は、ビデオのレンタルや、大学で借りられた資料などで、映画館でフランスの映画を、かたっぱしから見ることにしたんですね。

ところが、これはいけませんでした。


前述のように私はフランスの俳優、女優の美が好きで、髪型も真似していた時があったくらいなのですが、映画そのものになると、なかなか肌に合わないのです。

それにしてもフランス映画には、なぜあんなにも、愛というか、恋愛、それも複雑な愛を描いたものが多いのでしょうか。

少なくとも、私が観たものはほとんどがそうでした。

「男と女がいる。真の愛の追求のために、男もしくは女もしくはどっちもが浮気をする」
だとか、
「……ああ、それでも愛の追求はやめられない」
という話を、凄くたくさん観たような気がします。


それが悪いっていうんじゃもちろんなくて、私はそういうものが苦手なんですね。


これもぶっちゃけ、恋愛って、面倒くさくないですか。
結局は錯覚、という気がします。いつ冷めるか分からないし。

時々ちょっとつまんなくて、忍耐が必要でも、安定した愛情の方が私は好きだし、比較的楽なんですよ。


ちなみに私が一番好きな映画監督は黒澤明。男の映画です。

あと恋愛ものを観るなら、日本でももはや死語に近い言葉ですが、「純愛もの」がいいんです。うわっ、ちょっと恥かしいけど、でもそうなんです。

それにね、フランス映画って、なかなか登場人物が喋ってくれないものが、少なくないことないですか。

時を前後しますが、例えば私は、『シャネル&ストラヴィンスキー』という映画のDVDを、フランス語のブラッシュアップのために持っていたことがあります。



一度通しで真剣に観たんですけれど、やっぱりシャネルとストラヴィンスキーの愛、不倫の話で、第三者の私がそれを責める筋合いはないのですが、奥さんがちょっと可哀想だなというのが率直な私の感想でした。


この映画、好きな人は凄く好きみたいです。どうぞ観てみてくださいね。






それに映像もとっても美しいので、部屋の片づけをする時、キッチンで料理のしたくをする時などに、こまめに流して、分かる言葉をシャドーイングすれば、フランス語会話の習得になるかと思ったんですよ。

それが、この映画、シャネルもストラヴィンスキーも、他の登場人物も、なかなか喋ってくれないんです。

非常に美しい映像がずっと流れて、ぽつっと人が喋るとか、そういうシーンが多かった気がします。

そのうち、2人が真剣に愛をかわすシーン、結構生々しいラブシーンになったりするので、いつ誰が入ってくるか分からない我が家で、こまめに流すには不向きでした。



比較的最近では、『アデル、ブルーは熱い色』を観ました。



女性同士の愛を描いた映画で、日本でも話題になりましたね。公式サイトもありますよ。


動画がこちら。



これも通しでいっぺん、真剣に観たんです。

どう思ったかというと、そういう人達を差別する気は全然ないんですけれど、私は自分が女子高育ちで、ずっと女の世界にいたせいもあって、同性を性的にも愛する、という気持ちが、まったく理解できないんですよ。

でも、いままでなかった分野に挑戦して成功するなんて凄いな、あと、若くても登場人物の会話が知的で面白い、と思いました。

誰かが怒るシーンはちょっと怖いのですが、登場人物も結構、しゃべってくれるし、これを購入して語学習得用にしようかと考えたこともあります。

ところがあらためて考えてみると、そうすると、女性同士の愛を描いた有名な映画を、私がこまめに家で流していることになるわけで、これは、やっぱり、ご近所の人もいつ入ってくるか分からないので、誤解を招きますね。


そうなんです。


私のフランス語があまり上達しなかったのは、きっと、『フランス語の参考書』として観たフランス映画が、そればっかりとは言いませんが、あんなにも愛をおおいに語っているからなんですね。


愛がいけないんです。愛が。なんとかしてください。


それにしてもこう書いていると、私がフランスで好きなのは、人がかもし出す美しさだけなんじゃないのか、と思われそうです。

そうじゃないんですよ。私はフランスの具象画が凄く好きですし、フランス文学の勉強も頑張りました。
フランス文学で一番好きなのは、ディドロの『ラモーの甥』で、岩波文庫の本を、今も大切に持っています。

新しい美や個性に対して、結局は非常に寛容であるフランスの土壌を、本当に尊敬しています。

他の国では抹殺されてきた、人の美や、文化的な傑作が、賛否両論でもこの国があったおかげで息をふきかえしたことが、たくさんありますよね。

ただ、やっぱりフランス語は難しいんです。


ぶっちゃけましょう……。


私、なんでフランス語、やめないのかな?と思うことすらありますよ。

「習うより慣れよ」が語学の習得への早道であるなら、書物でなくともいいから、私の『フランス語の参考書』はどこにあるんでしょうか!?



『フランス語の参考書』おすすめその1 ※注意書きあり



それを私は、フランスに行った時に見つけてしまいました。

その1つがこちら。
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分かりますか。これ、黒澤明監督の映画、『影武者』のフランス語版なんですね。

カンヌ国際映画祭パルム・ドール(最高賞)も受賞した傑作。皆さんにもおすすめです。

それで、フランスでもこうして売られているわけです。


私にはフランス人の友達がいるのですが、そのご夫妻のお宅に遊びに行った時、これを観ることになって、凄く勉強になりました。

どうしてかっていうと、フランス語の字幕が出るからなんですよ。

言語はもちろんというか日本語ですから、字幕を追っていると、辞書を引かなくても、いっきに大量のフランス語にふれられる。

これは便利、と滞在中、感動していました。


それで今回、お土産にいただいて、ほくほくしていたのです。ただ……。

これね、今のところ、私が使っている日本のDVDプレイヤーでは、再生できていないんですよ。

持たせてくれた時、「これはできるはずだから」と言ってくださったんですけれど、うちや周りでは、今のところ、できていないんです。


そうなんです。買っても、日本では再生できないかもしれません。
注意書きとして書かせていただきます。

ただ、今回、フランス語字幕つきのDVDの一覧が紹介されているところを発見しました。私もどれか観てみようと思っています。


あの日本の大ヒットアニメもありますよ。ぜひご参考に。

http://french.rose.ne.jp/france/cinema/2_4.html

『フランス語の参考書』おすすめその2

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その2は、こちらです。お分かりですか。
これ、松尾芭蕉の翻訳なんですね。

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こんな風になっています。
松尾芭蕉の魅力を日本語とフランス語で味わえるなんて、面白いですよね。

親日家の友達がくれたんですけれど、本当に面白いし、助かりますよ。


松尾芭蕉、じっくり読むの久しぶり。
やっぱりいいし、フランス語の勉強もできる。


1つ1つが短いので、それこそ、ちょっと時間がある時にめくってみるだけで、こまめによい勉強ができるし、楽しいですよ。


日本で買えるかどうか、正直、はっきりしたことは言えないんですけれど、興味のある方のために、この本のはじめを開いたところを撮影した写真を、最後に、載せておきますね。

皆さん、私はそれでもフランス語、やめないんですね。
難しくても、こんなに素晴らしい国の言葉を学ばないなんて、やめてしまうなんて、私にはやっぱりできないんです。

私と同じレベルの人も違う人も、これらの『フランス語の参考書』で、ご一緒に頑張りませんか。
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