この記事の所要時間: 約 10分44秒
こんにちは、にんにくアレルギーのななみです。
急に蕁麻疹がでたり、くしゃみが止まらなくなったり・・・
そんな経験はありませんか?
実はそんなあなたの症状、もしかしたらアレルギーかも。
今回はにんにくアレルギーやアナフィラキシーについてまとめてみました!
目次
●アレルギーってなに?
そもそもアレルギーとは何でしょう。
アレルギーとは、あるものに対して過敏に反応する状態で、免疫反応が関係するものをいいます。
身体を守るための防御システムのようなもので、体内に入ってきた異物、例えば「細菌」や「ウィルス」に対して抗体を作って対抗しようとするのです。身体の中のウルトラマンですね。
アレルギーは、食物やダニ、花粉など、本来は病原性のないものに対して特別な抗体を作って、過剰な反応を起こしてしまう現象です。
花粉症も実はアレルギーの一種です。身に覚えのある方も多いのではないでしょうか。
●アレルギーで起こる病気はあるの?
アレルギーで起こる病気主なものは・・・
・気管支喘息
・アトピー性皮膚炎
・アレルギー性鼻炎
・花粉症
・蕁麻疹
・食物アレルギー
・アナフィラキシーショック
などがありますが、その程度はさまざま。
積極的に治療が必要な場合もあれば、生活上の注意だけで普通に過ごせることも少なくはありません。
ちなみに私はかなりのアレルギーを持っています。
小学生の頃から現在に至るまで『アレルギー性鼻炎』。現在進行形です。
いつごろからか発症した『花粉症』。
ピアスをすると耳から汁がでたり、ネックレスをつけると首が赤くなりかゆくなる『金属アレルギー』。
高校時代は米、小麦粉、卵、乳製品などの『食物アレルギー』の発症。
専門学生時代にアレルギーを再度検査すると小麦粉、チョコレート、金属アレルギー。
そして現在のアレルギーは、
金属類、小麦粉、米、乳製品、油、チョコレート、ねぎ、たまねぎ、にんにく。
その中で1番症状が重かったものは『にんにく』でした。
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●にんにくアレルギー症状

にんにくアレルギーの食物アレルギーはあまり聞かれることがないようです。
一般的に、食物アレルギーで多いとされているのが、卵、牛乳、小麦、エビ、カニ、そば、ピーナッツの7品目です。これらの7品目は「特定原材料」と呼ばれ、原材料に使用されている場合には、そのことを表示することが義務付けられています。
頻度としては決して多くはありませんが、にんにくに対する食物アレルギーというものも存在しています。
したがって、稀ではありますがにんにくを含んだサプリメントを飲む際にも、特に飲み始めの時期では、もしかしたらアレルギーの症状がでるかもしれないということを知っておくと良いかもしれません。
私はにんにくアレルギーと判明するまで、にんにく料理が大好きでした。
ラーメンにはにんにくを潰して入れますし、ペペロンチーノは大好き!
しかし、いつからかにんにくの入った料理を食べた後に喉に違和感を覚えるようになったのです。
最初は気のせいだと思っていましたし、小麦粉アレルギーも持っていたので「小麦粉入ってたかな。」ぐらいの認識でした。
しかし、まさかあんなことになるなんて思ってもみませんでした。
私は実家を離れて一人暮らしをしていました。月に1度実家に帰るか帰らないかという程度。
ある日、帰省をした時の事です。父が「みんなで夕飯は食べに行こう!!」と誘ってきました。
家族そろっての外食は久しぶりでしたし、うきうきで出かけたのです。
場所は焼き鳥屋。父の大好きなお店でした。
そのお店での父の好物が『にんにくのホイル焼き』。
にんにくって食欲がそそられる匂いがしますよね。
父から「食べる?」と言われましたが、翌日絶対臭い!!と思ったので断りました。
しかし、好物だった父は2回もオーダーしたのです。私も食べちゃおうかな・・・という気持ちについつい。
「お父さん!私も食べてみたい!」というと父は笑顔で一粒のにんにくをくれました。
それがとってもおいしかったのを覚えています。
その一粒で味をしめた私はもう一粒、計2粒食べました。
「あー明日絶対臭いだろな。ま、休みだからいっか!」と思いながら。
帰宅後、
なんだか喉がイガイガする違和感。
気のせいかなあ、と思いながら就寝。
それから2,3時間後だったと思います。
呼吸ができないくらいの息苦しさがやってきたのです。
息が吸いたくても吸えない。過呼吸。
喉が熱い。痛い。かゆい。
声も出ない。
全身かゆい。
母を起こしに部屋を出ようにも苦しくて動けない。そんな状況でした。
このまま死ぬのではないかと。
絶対死ねない!!と思ったのを今でも覚えています。
この話をすると「にんにくなんかでそんななるなんてないでしょ~」
とよくよく言われますが、経験した人にしか分からないと思います。
とりあえず過呼吸をどうにかしようとたまたま近くにあった袋を使い、ペーパーバック法で二酸化炭素を吸い、ゆっくり呼吸をするようにして、運よくベットのそばに置いていたミネラルウォーターのペットボトルを手にしました。
どれくらい時間がたったかは覚えていませんが、しばらくたつと呼吸が落ち着きました。
しかし、喉の違和感と急に現れた蕁麻疹や赤みはなかなか消えず、夜通しかゆかったです。
こんな症状は初めてでした。
翌日母に昨晩のことを話し、朝一でかかりつけ医院に行きました。
かかりつけ医院の先生はアレルギーも詳しい方でした。
症状を話すと、「アナフィラキシーショックが少しありますね。」と診断されました。
それ以来怖くてにんにくのホイル焼きはもちろん、にんにく料理は食べていませんし、外食するときは必ずにんにくが入っていないか確認しています。
●アレルギー疾患は増えている

近年、アレルギー疾患は増えています。例えば、小学生の気管支喘息は5~10%、20年前の3倍に増えていると言われているようです。アトピー性皮膚炎も、乳幼児で10~15%といわれており、10年間で1~1.5倍に増えているようです。
そして今回のような食物アレルギーは乳児の10%くらいにあるとされているようです。
もちろん軽い症状の方は、日常生活には困らず、どの病気も成長とともに軽くなっていくことがほとんどのようです。
しかし一方で重症でなかなかよくならない喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの患者も増えているのは事実です。
アレルギーの病気は、もともとアレルギー体質がある人に起こります。
しかし、最近のアレルギー疾患の増加は環境の変化が影響していると言われています。
住宅環境によりダニやカビが増える、皮膚に厳しい乾燥環境が増える、感染症の病気が減って体の免疫反応がアレルギーの起こりやすい方向に傾く、などがあげられています。
●アナフィラキシーとは?
私が起こったアナフィラキシーショック。
アナフィラキシーとは、発症後、極めて短い時間のうちに全身性にアレルギー症状がでる反応のことを言います。
① 症状が起こるきっかけは?主にアレルゲンを食べる、飲む、吸い込むことで発症します。
② どこにあらわれる?
全身性に複数の臓器(皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、循環器など)にあらわれます。
このアナフィラキシーによって、血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。
この生命に危険な状態をアナフィラキシーショックといいます。
●症状が出るまでの時間は?

アナフィラキシーの特徴のひとつは、短時間で症状があらわれることです。症状が出るまでの時間は、アレルゲンや人によって異なります。
私はにんにくを食べてから、喉の違和感は1時間足らずで、呼吸困難や蕁麻疹などは3.4時間後に症状があらわれました。人によって違うのでそこも怖いなと感じます。
薬物や蜂毒は直接体内に入ることから、早く症状が出る傾向があるようです。これに対し、食べ物は胃や腸で消化され吸収されるまでに時間がかかる為、症状が出るまで薬物や蜂毒よりは時間がかかることが多いそうです。
アナフィラキシーが原因で心停止に至った例の、心停止までの平均時間は、薬物で5分、蜂毒が15分、食物は30分といわれます。
しかし、アナフィラキシーすべての症状が心停止に至るわけではないですが、そのようなこともあると認識しえおくことは大事です。
●アナフィラキシーショックを起こしたら?
急にアナフィラキシーショックを起こしたらどのようにしたらよいのでしょうか。
今回私はたまたま落ち着きましたが、最悪の場合死に至ることも。
血圧が下がる、意識を失うなどのショック症状があらわれたときには緊急に対応し、できるだけ早くアドレナリンを筋肉注射する必要があります。
医療機関に速やかに連絡し、救急車を利用して速やかに受診することが大事です。

●アレルギーが治ることは?
風邪やウィルスは外に出て行ってくれるまで休養していれば治ります。
体を擦りむいたり怪我をしたりしても、人間には自然治癒力があるので、しばらくすれば元通りになります。
しかし、アレルギーはそれらとはまったくの異質のものです。
その人の体質自体に深くかかわっている為、その場その場の対症療法だけでは治すことは難しいといわれています。
私はこの内容を知った時にやっぱりショックでした。笑
ずっとこのアレルギーと付き合っていかなければならないのかと。
ただ、一発で治すことは無理ですが、治すためにできることはあるようです。
それは『生活を改善すること』。
生活を見直すことこそ、食物アレルギーを治す一番の近道のようです。
食物アレルギーがひどい場合は、アレルゲンを除去する食事を行うことです。
私のように食物アレルギーが多い方は大変ですが・・・
除去食はただ単にアレルギーの症状を起こさないためだけに行うのではなく、食物アレルゲンの種類がこれ以上増えてしまわないようにするためでもあります。
例えば、小麦粉アレルギーの子が小麦を食べ続けると、腸管の透過性が増して、牛乳や卵までも大きい分子のまま通過させるため、今度は牛乳や卵のアレルギーまで起こしてしまうことになりかねません。
まさしく私がそれでした。
小麦粉アレルギーが高校時代に発症したものの、食物アレルギーがそんなに怖いものなんて思っておらず、好物だったパンをガンガン食べてましたね。成長期ですし。(言い訳)
今思えばそれが原因で卵や乳製品もアレルギーになったのではと・・・。
自業自得ですね。笑
あとは専門医師の指示に従うことも大切です。適切な指導を受けることですね。
まとめ
私は今も多くの食物アレルギーに悩まされています。
以前から発症していたアレルギーもありますし、最近発覚したアレルギーもあります。
大事なのは違和感があったら見逃さないことです。
体は自分自身で思っているよりも繊細なもの。
何かしらのサイレンを出しています。
そのサイレンに気づけるよう、日ごろから自分自身の体と向き合って行くことが大事だと思います。
私は世間では健康に良いとされているにんにくでアナフィラキシーを発症しました。
周りが体に良くても自分には合わないものもあるということを皆様には知って頂きたいです。
もしも食物アレルギーが判明したら自身で判断せず、専門医やかかりつけ医院に相談し、
時間はかかるかもしれませんが、快方に向かえるよう治療して頂きたいと思います。
自分の体はひとつしかありません。
ぜひ大切にしていってください。
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