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アメリカ出産費用

こんにちは!ひなです。


私は数年前、夫の仕事の都合で2年間アメリカ生活をしていました。


良いことも悪いこともいろいろとあった、あまりにも濃い2年間。中でも一番の出来事といえば、第二子の妊娠・出産です。



海外で生活するなんて夢にも思わなかった私が、まさかアメリカで子供を産むなんて、いつ誰が想像出来たでしょうか…。



でもやってしまいました、笑。


今日はアメリカ出産した私が、気になる費用と保険事情について、経験談をお話します!


アメリカの保険の仕組みって?


アメリカで医療を受ける際、自分が加入している保険会社が提携するドクターを探すことに始まります。

サイトで地域や専門領域など希望の条件にあうドクターを調べられます。



アメリカでは、保険会社とドクターや病院がそれぞれ提携(network)し、提携している先で受けた医療費に対して保険がおりる仕組み。



妊娠が発覚した際、私がまずしたことは保険の確認でした。


実は、住んでいた地域で日本語が話せる産婦人科の先生が一人だけいて、周囲の日本人の方の多くがその先生のところで出産していました。
私は英語が全く出来ません。


スーパーでの買い物ならともかく、妊娠出産なんて、日本語が通じないなんて考えられず、
私もぜひその先生にかかりたいと思いました。


ところが、調べてみると、なんと我が家が加入している保険会社とは提携していない(out of network)ことが発覚。



大ショックです。



めげずに、我が家の保険プランの、妊娠の保障について詳しく調べると、
提携していれば80%保険会社負担、提携外でも60%保険会社負担、ということが判明。



つまり、妊娠出産に関しては、提携外でもある程度保険会社がもってくれるというもの。
逆に、提携していても20%は自己負担金が発生します。




この差を、日本語が話せる、周囲の日本人にたくさん経験者がいる、そして家から近い、という面で私の中ではチャラにし、その先生に決めました。



保険の仕組みはいろいろです。
提携していれば全額負担してくれるようなプラン、
上限額が設定されていてそれ以上の自己負担は発生しないというプランなどもあります。



我が家のプランは小児科へのカバーが大きく、子供の健診などは全て無料で受けていたので、何に強いプランを選ぶか、ということもポイントかもしれません。



保険会社に負担してもらうまでに必要な年間の自己負担金(Deductibleといいます)も設定されており、
年度内の自己負担金が設定金額を超えて初めて保険会社の負担が始まるということでした。



結局どうなるのか分かりません。



アメリカ在住の方が保険について語る動画がありました。
英語が堪能な彼女でも保険に振り回されて大変そうです。

病院の雰囲気やその他生活の雰囲気もとてもよくわかるので、アメリカ生活に興味がある方は必見ですよ!
「わかる!」「懐かしい雰囲気!」と私は見入ってしまいました。



ところで。


我が家は日本の会社から駐在という形で行きました。
周りには同じように駐在の家族がいましたが、「駐在中に発生した医療費は全額会社が負担」という素晴らしい制度がある会社もありました!



それを利用して、日本では高い歯の矯正などをアメリカでやってしまう人もいたとか…羨ましい話です。



駐在という形で渡米する場合は、会社の駐在に関する規定も調べてみてくださいね!
もしかしたら費用の心配不要かも…。



わけわからんのは保険だけではない!


さて、今さっとお話しただけでも保険の仕組みのややこしさは伝わったと思いますが、全然つかめないのがそもそもの医療費



保険点数の概念はなく、簡単に言うと、ドクターの言い値で値段が決まるのです。



私が希望したドクターはout of networkでしたよね。


極端な話ですが、仮にnetworkのドクターを新たに探したとしても、
そもそも請求額が後者の方が高く、保険を使っても前者の方が安い、なんてことも、絶対にないとは言えないわけです。



さらに、ドクターと病院は別。


もちろんドクターの事務所も病院ですが出産施設ではなく、ドクターがその病院に所属しているわけではないのです。


そして施設利用費のようなものはドクターとはまた別に病院側から請求される。


だから、その病院が保険と提携しているかどうかも重要なんですよ。




入院中に別のドクターが処置をしてくれることもあります。


例えば麻酔医。
アメリカでは無痛分娩が主流ですが、その際主治医ではなく麻酔医が処置します。


つまりその麻酔医が保険と提携しているかどうか、ということも重要。


そして、それぞれ請求の相場は皆目検討もつきません。



我々は、とにかく周囲の日本人がその先生のところで皆なんとかなっているということだけで突き進みました。


でも本当は費用も事前に問い合わせるなどして、不満なら他を探す、一部治療を受けない、などを自分で考える選択すべきなのだと思います。

医療に関して受身でも何とかなる日本の感覚では理解しにくいですが。
インフォームドコンセントという概念も、アメリカの医療を思えばよくわかりますね。


請求書もわからない


アメリカ出産費用


初診の際はコーペイ(co-pay)という自己負担金が必要でしたが、それ以外はその場で請求されることはありませんでした。
コーペイの概念もよくわからないのですが、診察を受けるたびに必要な自己負担金なのだそう。確か10ドルでした。


後の支払いは請求書が自宅に郵送されます。


さて、何度か通院した後に届く請求書は検査先からでした。



妊娠すると最初にいろいろと検査しますよね。


それ自体(血液をぬく、などの行為)はその場でやってくれました。
(検査自体を全て外部発注される場合もあるようです。)
でも実際に検査をするのは別の機関。



だからその検査機関から費用請求されるのです。



ところが請求書には「検査」としか書いてありません。
都度請求されるのは10ドル前後だったので、特に抵抗もなく支払いましたが、何の検査なのかぐらい明記して欲しいところ。



そして何ヶ月かしたある日。



ついに、ドクターのオフィスからも請求書が。



これがまた、大雑把すぎ。日付と値段が書かれているだけなのです。
しかも日付も、実際に私が外来で訪れた日と微妙にズレている…
(保険会社とやりとりして金額が決定した日付だと思われます。)



初診の回の請求額は、保険でまかなわれた後の自己負担金が、日本円にして確か17万円ほど。



高くないですか?
一体何にいくらかかってこの値段なの?



日本で第一子を妊娠した時、母子手帳が発行されるまでは自腹、特に初診は高くて8000円だった記憶があります。
高すぎる…と思っていたのですが、桁違いでした。笑。




ちなみに、この値段を別の病院で出産した友人たちに話すと、
「初診17万?安いね!!」
だそうです。恐ろしすぎます。






ちなみにアメリカでは、多くの病院ではエコーは最初の数回、おそらくは性別がわかるまでしか使いません。
エコー一回の費用が莫大なので、多くの保険会社がエコーの上限回数を決めているのです。


異常があればこの限りではなく、保険会社とドクターとのやりとりによって、必要と判断されればエコーを使う、という感じです。
異常がなければ、心音を聞くだけだそうです。



私の先生は毎回エコーを使用しました。
日本式に慣れているのでありがたかったですが、その分費用はどうなるのだろうとびくびくもしていました。
でも大雑把な請求書だけでは、どれがエコー代なのかは分かりませんでした。



もちろん病院に明細を要求すればきちんと説明はしてもらえるはずですので
安心してくださいね!


保険会社のサービス


ちなみに保険会社はお金を払うだけではありません。

病院からの請求で私の妊娠を把握すると、電話がきました。


妊婦の登録をするとかで、妊娠前の体重や経過はどうか、既往歴など、とにかくいろいろなことを聞かれました。

電話には通訳が入ります。
3回線で話すことになるのですが、日本語と英語が入り乱れる中で私が答えるという形で(しかも通訳の声が聞き取りにくい)大変でした。


最後に電話相談の案内があり、数日後には妊娠情報冊子が送付されました。



その後も何度か電話がかかってきて、妊娠経過や、助けてくれる人が近くにいるかどうかなどを聞かれました。


この電話から、保険会社にもサポート体制があることが分かりました。
また、不正受給を防いだり、緊急事態が生じて保険金が発生するリスクなどを査定したり、そのような自体を防ぐための情報提供が電話の目的なのではないかと思います。


英語が出来ない私は気が重かったですが、多分ありがたいシステムだと思います。

いよいよ入院・出産


いよいよ出産の時。

有名な話ですが、アメリカ出産とにかく入院期間が短いです。
異常がなければ産まれた日の2日後には退院です。


これも保険の関係。


私の友人は回復が遅く、入院日数が人より長かったのですが(といっても帝王切開で4日、笑)、なんとその事情を本人が保険会社に電話し、保険会社に許可をとったのだとか。

入院が必要な人が電話で交渉…凄すぎます。



かくいう私も緊急帝王切開になってしまいましたが、生傷を抱えながら3日で退院。
地獄でしたよ。



さて、入院中もいろいろなことがありました。
溶連菌対策の点滴に始まり、無痛分娩の麻酔。
なかなか産まれないので促進剤も投与。
そして帝王切開。


術後はインフルエンザの予防接種。
鎮痛剤など薬もかなり処方されました。
食事はメニューを見て自分で頼む形式で、食べた分だけ請求されます。
赤ちゃんは男の子だったので割礼の手術も受けました。



費用はどうなるでしょう?


恐ろしくてたまりませんでした。



出産の病院は保険会社が提携していたし、保険内容を事前に登録してあるので、恐らく麻酔医は保険が使える先生を病院が用意してくれたと思います。


もうあまり記憶にありませんが、後に病院から来た請求は、20万円ほどで済んだと思います。
思ったほどではなかったような。
提携していてよかった…。



そして最も恐ろしい、提携外の主治医のオフィスからは、それ以降も請求されませんでした。




我々の保険プラン、妊娠出産関連の負担に関してではなく
年間の医療費自己負担額の上限が設定されていました。
それを超えたのではないかなと思います。


実は同じ年に、夫が膝の外科手術を受けていまして。


人生で体にメスを入れることなんてほとんどないのに、なぜ夫婦で揃いも揃って同じ年にしかも異国の地でそんなことになったのでしょうか、笑。


その費用と合算し、我々の加入プランが設定している年間自己負担上限額を超えたため、
残りは保険会社が全て負担してくれたのだと思います。
提携外の医療費はそれに入らないと思っていたのですが、これしか考えられません。



ということで、我が家の妊娠・出産関連の医療費は、ざっくりと、帝王切開で自己負担額は40万円~50万円程度だったということになります。


ざっくりすぎてごめんなさい!


が、これまでの説明でお分かりいただけたかと思いますが、「これぐらいで出産出来る」というような基準は無いに等しいです!



妊娠・出産関連は費用がかさむことなので、可能性がある方は、妊娠・出産に手厚い保険に加入しておくことをおすすめします…といっても月額が高くなると思うので、何事もバランスですが。



ちなみにアメリカ人はかなり適当なので、そもそも請求書が間違っていたり、少し問いただしたら安くしてもらったり、という話も耳にします。
とれる人からとる、という感覚もあるのかもしれませんね。

アメリカ出産費用と保険のまとめ


1. 保険の仕組みはややこしいが提携かどうかは重要
2. 医療費はドクターが決める。費用も含め、自分で考え選ぶ能力が必要
3. 請求書が大雑把で根拠が不明瞭。ただし、問い合わせれば明細はもらえるはず。
4. 保険会社に妊婦サポートの体制がある
5. 入院・出産中の処置も保険との提携が肝


妊娠・出産はかなり費用がかさみますが、アメリカ人含め、多くの人がアメリカで出産しています。

保険への加入は必須ですが、アメリカでの出産を検討している方は怯えすぎないでくださいね!
また、私は帝王切開になったので日本の医療保険で手術費などがおりましたし(アメリカなので入院日数が少なかったのが残念)、夫の会社が健康保険を残していてくれたので、出産育児一時金を受け取ることもできました。

可能な場合はそのような日本のサービスもうまく活用してくださいね!


◎予想もつかないことだらけの、アメリカでの出産。こんなものを日本から持っていくと、心の準備に一役買ってくれそう。
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