この記事の所要時間: 1122

アメリカ出産国籍

こんにちは!ひなです。


私は夫の都合でアメリカ生活を余儀なくされ、英語が全く出来ないのにアメリカ出産をしてしまった経験があります。



子供の国籍のためにわざわざ出産をしにアメリカに行く…という話も時々聞きますよね。アメリカで出産すると実際国籍はどうなってしまうのでしょう?

今日はアメリカで出産した際の国籍の問題やそれに関する手続きについて、私の体験談を中心にお話します!


子供にアメリカ国籍を取得させる!?


アメリカでの出産予定がある方や、その可能性のある皆さま。


アメリカ出産するのなら、子供はアメリカ国籍が取得する権利をもつのかも…?
せっかくなら少々手続きが面倒でもアメリカ国籍も取得させようかな…


などと思っていらっしゃいませんか?




その認識は半分正解、半分誤解です。




というのも、アメリカ出産してしまえば、希望するとせざるとに関わらず、自動的にアメリカ国籍が与えられます。


さすがは移民の国、アメリカです。
両親の国籍は関係ないのですから。
隣国メキシコから、貧困に苦しむ臨月の妊婦さんが、「子供にはアメリカ人としての特権を与えたい」と何とかアメリカに忍び込む、などという話も耳にします。


もちろん不法入国がバレてしまえばその時点でその計画は破綻するわけで、ものすごく危険なことです。
臨月の妊婦さんがすることとはにわかには理解しがたいですが、それだけ苦しい生活を送っているということでしょうかね。


とにかくうまく入国して、出産さえしてしまえば、子供は晴れてアメリカ人になれるのです。
(もちろん親は不法入国者のままです。)



私が住んでいた都市は、本当に多民族で、アフリカ系、メキシカン系、アジア系、インド系…
白人の方に出会う方が珍しいほどでした。



現地の小学生たちが校庭に出ているのを見たとき、不思議な感覚がありました。
体格も顔つきも本当にバラバラな子供達が、同じアメリカ人のクラスメイトとして一緒に授業を受けていて、それが本当に当たり前の世界なのです。
頭ではわかることですが、その光景を目の当たりにしたとき、ただ「すごいな。」と思ったのを覚えています。


人種ではなく、そこで生まれる、ということによってアメリカ人として認められる…
この多民族国家ならば、ごく自然なことなのかもしれません。


とにかくそんなわけで、アメリカで出産してしまえば、自動的に子供はアメリカ人になってしまうのです。

出産後の手続きは?


そもそもアメリカで産まれたということはどのように証明するのでしょうか。
アメリカ人としての登録はどうするのでしょうか。


実は、出産したらすぐさま(といっても私は出産翌日でしたが)病院の係の人がやってきて書類を渡されます。
書類に必要事項を記入し、その方に提出。それだけでした。


自分で書類を取り寄せたり、役所に提出したりすることはありません。


書類に書いた内容はあまり覚えていませんが、子供の名前や誕生日、両親の名前(母親は旧姓だったような…)や出生地を書いたと思います。


係の方が概要をチェックしてくれて、空欄になっていた両親のミドルネームについて質問(もちろん我々夫婦はミドルネームがないので、ない、と答えるだけ)されただけで受理されました。


「嘘は書いていません」という内容の誓約書にサイン。


その後、出生証明書請求用紙のようなものを受け取りました。
その請求用紙を役所にもっていくと、出生証明書(Birth certificate)を発行してもらえるとのことでした。


この一連の手続きをしたのが出産翌日の話です。


ということは…アメリカ出産する際に絶対に気をつけておかなければならないことにお気づきですか?


それは、赤ちゃんの名前を決めておかなければならないということ!
顔を見てから決めよう、なんて悠長なことは言ってられませんよ、笑。



あらかじめ決めておいても性別が違ったらどうしよう‥・という不安もありますので、何となくでも両性別分名前は考えておいたほうがいいかもしれませんね!


ちなみにアメリカに出す名前は当然アルファベット。
この時点での日本への届の提出は不要(というか不可能)なので、漢字はゆっくり考えられますよ、笑!



アメリカ国籍の特権?ぜひアレを!


アメリカで出生届を提出する際、日本の届出にはない、ある欄があります。
それはミドルネーム。


アメリカで出産するならぜひミドルネームをつけましょう。


って別に、ミドルネームがあっても得することは特にありませんが、
小ネタというか、せっかくアメリカに生まれたのだから‥・という、証のようなものにはなります。


ミドルネームを使う機会は普段ありません。


スタバで注文すると名前を聞かれ、カップに名前を書いてもらうのですが、日本の名前だと聞き取りにくく、相当な確率で間違った名前を書かれます。
そんなときにミドルネームを名乗れば良いのかもしれませんね、笑。



ちなみに周囲に住んでいたアメリカ出産した日本人たちに聞くと、みんな密かにミドルネームをつけていました、笑。


ミドルネームがある場合、日本ではどうなるの?という疑問もありますよね。


日本にはミドルネームの概念がないので、基本的にはミドルネームを省いて提出します。
もしもアメリカと同じようにミドルネームをつけたいなら、名前の蘭に連続して書くしかありません。


例えばアメリカ名が Taro John Yamada で、ミドルネームをそのまま残したければ
日本名は 山田 ジョン太郎 となります。


できなくはない。


でも、「ジョン太郎」が正式な名前となり、その後の人生でかなり煩わしいことになると思います。
学校のテストや銀行口座の開設、公的書類など、ジョン太郎がついてまわるはずなので。


よっぽどの思いがない限り、「山田 太郎」で出しましょう。


アメリカ名と日本語名が違っていてもいいのか疑問に思うかもしれませんが、そこは大丈夫です。


というか、実はミドルネームの有無だけではありません。



アメリカ人と日本人の国際結婚で、アメリカに拠点をおく家族がいましたが、アメリカでは思いっきりアメリカ名、日本では思いっきり日本名の、全く別の名前をつけていましたよ!



その方たちは苗字も変えずお互いそのまま名乗っていたので、苗字も名前もアメリカ名と日本語名が別。まるで別人なのです。


さすがに両親とも日本人で、生活の基盤は確実に日本になるという日本人夫婦のお子さんで、英語のファーストネームが日本語名と別、という人には会ったことはありませんけど、制度上は国際結婚でなくても出来ると思います。



アメリカ名と音が違う名前を提出する場合、確か理由が必要だったと思いますので、
実行しようという方は自己責任できちんと調べてくださいね。



日本人になろう


さて、アメリカ出産した後は病院内で自動的に書類の手続きが行われ、我が息子は晴れてアメリカ人となったわけですが、当然日本にも出生届を提出しなければなりません。


でなければただのアメリカ人になってしまいます!それは困る!


日本への届出はどうすればよいのでしょう。


海外で出産した場合、産まれた日を含めて3ヶ月以内に出生届を提出しなければなりません。この期間を過ぎてしまうと日本国籍が喪失し、日本側では出生届は受理されないそうです。危険!


では実際にはどのように提出すれば良いのでしょうか。
恐らくは最寄りの日本大使館や領事館のサイトなどに詳細が掲載されていると思います。
私は近くの領事館にお世話になりました。


予め出生届やそれに関連する提出書類、説明書きなどのセットを領事館に取りに行きました。


日本の出生届の他、アメリカの出生証明書とそれを和訳したものを提出する必要がありました。

出生証明書は、最初にお話したように、病院で手続きをする際に、その請求用紙をもらえます。



ただし、提出した出生証明書は出産に立ち会った医師が作成したものでも良く、私の主治医は日本人の出産や手続き関係には慣れているので、「書いてあげるから用紙を持っておいでー」とのこと。

先生は日本語ペラペラ、日本語の文字も書けるので(大阪大学出身です!)、出生証明書そのものを日本語で書いてもらえました。
ということで、和訳を出す必要はありませんでした。



3ヶ月の猶予があるとはいえ、何か間違っていて受理されなかったとしたら…と不安はあり、なるべく急いで手続きをしました。
そもそも書類請求も、書類の送付も郵送で出来るのですが、時間もかかるし、ちゃんと届かないと嫌なので、領事館に何度も足を運びました。
もちろん家からそう遠くないから出来たことですが。


領事館でも書類の不備はもちろんチェックしてもらえますが、空欄がないか、適切に書かれているか、というところしか見られません。
領事館の人には内容まではわからないため、日本側で不備があったらどうしよう、という不安はありました。



二重国籍、アレはどうなる?


アメリカ出産国籍


さて、日本人だけどアメリカ出産、という状況の方なら、産まれた赤ちゃんが近いうちに日本に行く可能性もありますよね?


そこで必要になってくるのがパスポート。二重国籍の子はどうすれば良いのでしょうか?



我が家も、息子が産まれて約2ヶ月半後には日本への一時帰国の予定がありました。
とにかく急いでパスポートを用意せねばなりません。


基本的には、アメリカのパスポートと日本のパスポート、どちらも取得することになります。
アメリカでの入出国はアメリカの、日本での入出国は日本のパスポートを使うのです。


そうしなければ、滞在がややこしくなったりするんですよね。
例えばアメリカ人としてアメリカでパスポートをとっただけの状態で日本に行くと、VISAなしで長期間滞在すると不法滞在に。逆もまたしかり。


また、日本への本帰国の際にしかパスポートは使用しないから、と、日本のパスポートで出国、アメリカに戻る予定はなく、完全に日本へ帰ったとします。

すると、いつか旅行でアメリカを訪れた際に、アメリカ人なのにアメリカのパスポートを持っていない、ということで入国拒否をされることもあるんだとか。

それにアメリカのパスポートでは出国していないわけですから、もしかしたら納税の問題とかが出てくるかも。
…二重国籍も面倒くさいですね。


我が家の日程だと日本のパスポートの取得が間に合うかは分からなかったので、アメリカのパスポートで日本に入国し、一時帰国中に日本でパスポートをとりました。
というのも、出生届を提出してから戸籍に登録されるまでに1ヶ月半はかかり、登録された後に戸籍をアメリカに取り寄せてようやく申請ができるのです。
これはちょっと間に合いそうにありませんでした。


ちなみにアメリカでのパスポートは郵便局で手続きができたりします。
パスポートの写真はドラッグストアで撮れます。

日本ではちょっと考えられないですね。


首の座らない我が息子の写真を撮るのは大変でした。
友人は寝かせて撮ってもらったと言っていましたが、我が家は手がうつらないように抱っこ、だったので。


いやそれ無理ありすぎるでしょう、という感じでした。


申請をすれば後は郵送されてくるのを待つのみ。これが恐ろしい…
アメリカではなんでも郵送を使うのですが、ただポストに投函されるだけなのです。
トラブルにあったことはありませんが、お金の支払いでチェックを郵送したり、免許証も郵送されたりと、なかなか危険です。


届かなかったらいつどのタイミングでどこにどのように問い合わせれば良いのかひやひやしていましたが、思ったよりも早く届き、めでたしめでたしでした。



◎赤ちゃんって、どれぐらいから外出できるの?という疑問には、こちらの記事で解説しています。
⇒新生児の外出はいつからなの?素朴な疑問に4児のママがお答えします


◎赤ちゃんを連れての旅行。一体なにを準備して行ったらいいの?こんなアイテムが役に立ちます。
⇒これであなたも子連れ旅行デビュー!心配なんて吹き飛ばして楽しんじゃおう!


アメリカで出産した際の国籍に関する情報まとめ


1. アメリカ生まれの子どもはアメリカ国籍を自動的に付与される
2. 出生届は病院が手続きをしてくれるので、名前は決めておこう
3. 記念にミドルネームをつけよう
4. 日本への届を忘れずに!
5. パスポートは二冊作成


手続き一つ一つは単純ですが、出産後にいろいろと動かなければならないので割と大変です。どのような手続きが必要か、予め調べておいて、産後の身体に負担をかけないようにしてくださいね!
ちなみにアメリカのパスポートは中身がちょっとお洒落でかっこいいです!記念にもなりますよ。

Sponsored Links