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LCCの登場により、より一層飛行機に乗る機会が増えてきた昨今。
私も年に数回は乗っています。
乗る機会が増えると、遭遇する確率も上がるのが飛行機の欠航。
私自身は欠航を経験したことはないですが、予定より10時間の遅延は経験したことがあります。
飛行機の欠航や大幅な遅延は、その後の予定に大きな影響を与えるので、とても不安になりますよね。
事前に飛行機がどのような場合で欠航し、欠航するとどうなるのか知っておくと心強いと思います。
今回は飛行機が欠航する事由と、その時の大まかな対処についてご紹介します。
やっぱり天候は大事

飛行機の欠航というと、真っ先に頭に浮かぶのが天候。
離着陸する場所の天候は飛行機にとってとても重要なポイント。
悪天候の中で無理に運航してしまうと、大事故の元となります。
ある程度の天候の予測はできても、結局は当日にならなければわかりません。
天候による飛行機の欠航の場合は、チケットの払い戻しや他の便への振替をしてもらえます。
チケットの払い戻しの場合、手数料はかかりません。
また、他の便への振替の場合、「空席がある便」となります。
つまり、振替をしたい便が満席であれば、その便のチケットを購入している人が優先されるので、別の便を探さなければならないのです。
航空会社によっては他社への振替もしてもらえます。
万が一、どこかに宿泊しなければならなくなっても、天候による欠航は、航空会社は「免責」となるので、宿泊先等は基本的に自己負担で手配しなければなりません。
私の場合、欠航ではありませんが、「着陸予定の空港が嵐の為、一応離陸しますが、途中で着陸不可と判断した場合は引き返します」という状況にはなったことがあります。
無事に私の便は予定の空港へ到着しましたが、到着空港で確認すると、それ以降の便は引き返していたようでした。
滑り込みセーフ!
まさかのストライキ

国内線ではまず起こりませんが、国際線だと起きてしまうのがストライキ。
改善されつつあるとはいえ、日本はまだまだ労働者の声を雇用者へ届けることは基本的にしないので、あまり想像ができないと思いますが、海外では労働者が雇用者へ訴える為にストライキをする場合が結構あります。
ストライキは事前に告知されることもあれば、突然の場合もありますし、事前告知があっても実行されない場合もあるので、結局のところ当日にならないとわかりません。
この場合もFixチケットであっても振替をしてもらえます。
振替は一般的にしてもらえますが、払い戻しは会社によってはしてもらえない場合があります。
同様に延泊の宿泊費も航空会社によって対応が異なり、自己負担のところもあれば航空会社が負担してくれる場合もあります。
チケット購入の際に詳細を確認するようにしましょう。
予想外の出来事

天候もストライキも予想外ではありますが、航空会社もある程度は対応に慣れているので、大混乱とまではいかないことが多いです。
ところが東日本大震災といったものは想定外の出来事となり、航空会社も大混乱になります。
実は私は震災当時、海外にいました。
帰国予定の前日に福島での原発事故が発生し、ウィーンの日本行きの搭乗口は大混乱。
震災の大きな被害は東北ですが、原発のこともあったので、日本へのフライトの搭乗を拒否するスタッフも出てきたと日本でもメディアで言っていましたが、おそらくそのことも起因していたと思います。
当初は1時間程度の遅延とのことでしたが、さらに遅延になるとの情報が飛び交いました。
ひとまずさらに9時間くらい遅れることが確定し、航空会社から空港内のレストランのランチ無料チケットが配られ、昼食を取ることに。
万が一、欠航となった場合は航空会社がホテルも手配します、とのことでした。
スタッフの人に確認すると
「欠航になるのか遅延だけになるのか、私たちもわからないの。何も答えられることはないわ。ウィーンでも観光してきて」
と言われてしまいました。
数時間ではありますが、ウィーンを観光してきました。
元々トランジットの時間が1時間ちょっとでウィーンの観光はできなかったので、この意味ではラッキーでしたが、それでも帰国できるのかどうかは不安でした。
海外保険に入っていたので問い合わせたのですが、
「自然災害の場合、保険はおりません」
と一蹴されてしまいました。
夜になり、空港に戻りましたが、状況は変わらず、混乱していました。
出発の一時間くらい前に出発が決まり、結果的に10時間遅れで出発しました。
その時も
「本来、成田行きの便ですが、場合によっては関空もしくはソウルへ参ります」
というアナウンスもありました。
私たちは無事に成田に着きましたが、別の便で成田へ到着予定だった私の友人はソウルに着いていました。
震災当時はとにかく空港が大混乱。
航空会社の人も対応に追われ、さらに経験のない事態なのでスムーズにはいかず、混乱が混乱を招いている状況でした。
望ましくはありませんが、このような事態が起きないとは言い切れません。
自然災害ではありますが、これ程までに大混乱となると、食事や宿泊施設の手配は航空会社でしてもらえます。
また、ここまで大きな出来事でなくとも、機材のトラブルといった航空会社の都合での欠航となると、航空会社が同様に宿泊等を手配してくれる場合があります。
とはいえ…手配を受けようと長蛇の列ができて、手配してもらうだけで数時間かかることもザラなので、空港内にしばらく缶詰になることは覚悟してくださいね。
いずれにしても飛行機の欠航はショックな出来事ですが、海外で飛行機が欠航となったのをきっかけに、空港でフラッシュモブをしている方々の動画がありました。
こんなパフォーマンスが見られたら、少しは心が晴れますね。
飛行機の欠航についていかがでしたか?
今回は航空券を自分で手配した場合を中心に書きましたが、ツアーの場合は旅行会社に問い合わせることが先になります。
その為、現地係員や添乗員がいる場合は、担当の方に確認しましょう。
また、ツアーで行きの飛行機で欠航となった場合は、ツアー自体がキャンセルになることが多いです。
ツアー申込の際に、どのような対応なのかを事前に確認しておきましょう。
できれば欠航は避けたいものですが、直面してしまった際は
「これで自分の身は安全かな!」
とプラスに考えて乗り切りましょう!
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