園芸店めぐりは、見ているだけでも楽しいですが、いろいろ勉強になりますよね。
特に今後のハンキングの参考には、もってこいです。
売り場の苗ポットにさしてある花の名前が書かれた札の写真は、どれも花のアップの画像しか載っていませんよね。
花のついていない株の場合、写真だけ見て「この花、とってもゴージャスだわ~」と思って育ててみたら、すごく小さな花で、ちょっとイメージと違ってたり・・・。
植物の育て方が札に載っていれば、「これなら育てられるかも」と判断しやすいのになぁ・・と何度思ったことか。
「書いてあっても、字が小さすぎて読めないのよね~貴女、読んでもらえるかしら?」と年配の方に声をかけられることも度々あります。
最近の本屋さんみたいに手書きの札に、植物ごとに「店員さんお薦め!背丈は・・」なんていう細かい情報があると、とっても親切なのになぁなんて、いつも思ってしまいます。
まだまだ初心者なので、知識を頭に入れておくか、スマホ片手に検索しながらじゃないと、なかなか上手くお買い物できません。
そんな私と同じ初心者さんに今回は、一度植えれば何年もお付き合いできる、宿根草についてお話しますね。
付き合いが長くなると、すごく大事に思えたり想い出深い存在になったりしますよね。
え?長く連れ添った最近お腹が最近出てきた夫には・・・。
あ、それは~聞かなかったことにしておきましょうね。
お庭の花にも「この株を買った年は、こんな事があったね~」なんて我が家の歴史にこの花あり!なんてこともあります。
一年だけで終わらず、長く付き合える宿根草ですが、どうしても一年草のように途中で枯れてしまい、ワンシーズンだけで終わってしまう、そんなお悩み、ポイントを押さえながら解決していきましょう。
宿恨草のおすすめも参考にしてみてくださいね。
宿根草(しゅっこんそう)とは
生育に適していない休眠期には、土の上の部分が枯れて、根だけが元気に土の中で育つもの。または、枯れることなく葉や茎が残る多年草のことを総称して宿根草と言います。
目次
まず宿根草を購入する前に、これだけは知っておきましょう

宿根草は、一度植えると、植え替えを嫌うものがたくさんあります。あとで植え替えると、枯れてしまうことが多々あります。
折角、寿命が長い宿根草を買ってきても、植え替えで枯らしてしまってはあまりにも残念ですよね。
まずはこれだけは知って苗選びをしましょう。
お店に並んでいる時は、どれも小さな苗なので、実際どれぐらいの大きさに成長するかわかりませんよね。
特に大きくなるものや面積が必要なものをご紹介しますね。
アカンサスは葉のボリュームがなんと2m、葉の長さ1m、花が咲く頃には、花茎が2mにまでなります。
他にもホリックは2m、シロクジャク(宿根アスターの一種)は160cm程の丈になります。
ドイツスズランは、草丈が4~5cmで4~5株で可愛らしいサイズで販売されていますが、これが40cm四方、20株ほどに増えます。
「駐輪場横の小さなスペースに植えてしまったので、アンカサスに遠慮しながらママチャリを出し入れしています。」なんてことになっていませんか?
大きく成長する植物は、見応えがありますが、日の光や風通しを考えて十分なスペースを用意してあげることがなによりも大事です。
そして宿根草は、株が成長するまで何年も植え替えられないので、隣に植える植物との間隔をはじめから開けておく必要があります。
スペースに余裕をもって植えると、今度は隙間だらけで、なんだか寂しげな庭になってしまいますよね。
そこで登場するのが、一年草。
4月~11月まで楽しめる背丈20~50cmのペチュニア。
4月~9月が開花時期で30~200cmにもなるアスクレピアス。
冬場ならデイジー、パンジーなどが丈夫で育てやすくてお勧めですよ。
うまくいけば、こぼれ種で次の年も楽しめますし、逆に宿根草が大きく育つまで、毎年違った花を植えれば、全体の雰囲気をガラリと変えられる事もできますね。
なんだかベースの服に、毎回違ったアクセサリーを付ける様な感覚で、楽しげでしょ?
また、丈を知らないと、こんなことにもなります。
同じぐらいの背丈の株を揃えて買ってきたのに、背の高いものと背の低いものが混在していて、まるでジャングルみたい・・。
「あーっ!庭の奥の花が、手前の花に隠れて見えなくなってしまった・・」なんていう経験ないですか?
基本は、花壇の奥へ行くほど背の高い植物を植えますよね。
実は私、「しまった!もっと手前に植えるべきだった!」と、成長したルピナスを植え替えしたことがありますが、途端に枯れてしまって大後悔しました。
せっかく大事に育ててきたのに、とっても残念でした。
宿根草は、植え替えNGなので、丈、葉幅、背丈をしっかり確認してから植え付けしましょう。
みなさん、私と同じ過ちをくれぐれもしないようにしてくださいね。
タフすぎる宿恨草は、まるでゾンビ?!

ミント系ハーブ、スズラン、ユキノシタ、ワイヤープランツ、ドクダミなどは、暑さ寒さにもへこたれず、とても丈夫に育ちます。
丈夫なので初心者向きですが、お勧めするのには躊躇してしまう理由があるんです。
実は丈夫すぎて、気がついたらほかの植物を弱らせるほどの勢いで広がっていく、まるで植物界のモンスター。
特に大人気のクリスマスローズやシャクナゲの天敵といってもいいほど。
「え?こんな場所にまで生えてる!!」と、びっくりすることもありますよ。
「刈り取っても抜いても、生えてくるんですよ。モンスターというよりも、ゾンビ?」と言ってた友人の庭は、只今ミント畑のようになっています。
プランターで育てるのが一番ですが、どうしても地植えしたい場合は、ブロックなどで他の植物と区切るか、とことん付き合うそれなりの覚悟が必要だそうです。
常緑性と落葉性を知らないと、寂しい庭に

そしてそんな力強そうな宿根草にも、こんな一面があるんです。
宿根草には、ギボウシのように休眠期に入ると地上部が枯れる落葉性と、ツワブキ、フッキソウのように葉をつけたまま休眠する常緑性があります。
根っこだけになってしまう宿根草ばかり固めて植えると、どうなってしまうでしょうか?
根っこだけで地上には何も生えてない場所が転々とある庭。
掘り返す訳にもいかず、休眠期が終わるまでガランとした庭を時が来るまで眺めて待つしかない・・。
これって、なんだか寂しく悲しい気分になりそうですよね。
多くの花が休眠期に入る冬に咲くクリスマスローズや、常緑性のツワブキ、セトクレアセア、またはデージーなどの一年草を鉢に入れて並べるだけでも、花の少ない冬でも彩ある庭を作ることができますよ。
耐え忍んだものだけが花を咲かす

なんだか某予備校の先生が言いそうな言葉ですが、耐寒性宿根草に限っての話です。
いくらお世話をしても、耐寒性の宿根草は一定期間冬の寒さを経験しないと春が来ても育たず、開花期が来ても花が咲きません。
ココ大事ですよ!
暖かい関東以西では、特にその事を意識して育てる必要があります。
反対に耐暑性の植物は、夏の暑さを得意とします。
そう、あれはとても寒い日だった。
かじかむ手に、軍手を二枚重ねして、「今日は植物も寒かろう~辛かろう~」とクレマチスのプランターを玄関の中に運び込んだっけ。
だけど、時期になっても花は咲かず、元気なのになぜ?ってずっと疑問に思っていたんです。
なるほど、こういうことだったのね・・と今更納得しています。
ただし、藁を敷いたりして霜や雪から守ってあげてくださいね。これだけでも覚えておくと、とても対処しやすいですよ。
ちょっとまって!忘れてませんか?!

確かここに何か植えていたような・・・あれ?空きスペースだったっけ?と、新しい苗を買ってきて、掘り返してみると、なにやら根っこや球根が出てきた・・なんて経験ありませんか?実は私、あるんですよね~。(泣)
折角大きく育ってきた球根をスコップで傷つけて、台無しにしてしまった苦い経験が…。
草取りの最中、なにやら土から枝が出ているので掘り起こしたら、根っこだけ土から出て来てきました。雑草の根が残っていた?と思って生ゴミと一緒に捨ててしまいました。
実はこれ、休眠期中の宿根草だったんですよね。
「あ~やっちゃったよ~!」泣くに泣けず、その場で呆然としちゃいましたよ。
休眠期間に葉が落ちる落葉タイプは、土の上の部分に何も出ていないので、存在を忘れて掘り返してしまうという経験談をよく耳にします。
私だけじゃないみたいなので、ちょっとホッとしたりして。
小さなネームプレートと、必要なスペースを囲っておくなどの対策をしておいたほうがベストですね。
ずっと一年草かと思いこんでいて、毎年花が終わったら根っこごと抜いていたけど、植えっぱなしで良かったんだ!なんて話もよくあるようですよ。
今、植えてある植物はどちらなのか、再度確認しておくと安心ですね。
まだまだある宿根草を育てる4つのポイント

植えてからのお世話のポイントは大きく分けて4つあります。
1.肥糧やり・・花が終わったらお礼肥をあげる。
2.剪定・切り戻し・・落葉タイプは冬枯れたら土から3分の1~残し、ばっさり切り戻す。
3.株分け、植え替え・・大きくなりすぎた株を小さく切ってまとめる。株数を増やす。それにより、親株の若返りができる。
4.花がら摘みをしないと、種ができて株が弱る。
肥料は、花用の化学肥料をそれぞれの花にあった時期にあげましょう。花がら摘みは、病気の予防のためにも、まめにしてください。
趣味の園芸「バラの最強パートナー 宿根草ベストセレクト」
https://youtu.be/NEoUAu0q4Lc
宿根草のおすすめ品種&ポイントまとめ
1.宿根草は、性質や育てる環境などを考えてから購入し、ボリュームを考えて植えつける。
2.ミント系ハーブ、スズラン、ユキノシタ、ワイヤープランツ、ドクダミなどは、ほかの植物を弱らせるほどの勢いで広がっていくので、要注意。
3.常緑性と落葉性を知って、休眠期がずれている植物や、一年草を間に入れてあげる。
4.耐寒性の宿根草は、一定期間冬の寒さを経験しないと春が来ても育たず、開花期が来ても花が咲きません。
5. 休眠期間中、落葉するタイプは、土の上の部分に何も出ていないので、存在を忘れないように。
知れば知るほど、ガーデニングって奥深いなぁ~って思ってしまいます。
どこのお庭も似たような花が咲いているなぁと思ったら、そのお花は、お世話するのが簡単だと思って間違いないですよ。
何を育てていいのかわからない場合は、ご近所さんのお庭を参考にするのも良いです。
ひょっとしたら、長く付き合える宿根草がご縁で、ご近所さんとも長い良いご縁ができるかもしれませんね。
ガーデニング初心者の方はこちらもどうぞ♪
⇒ガーデニング初心者必見!!最初に知っておきたい基本とコツ
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