この記事の所要時間: 約 10分11秒
Anton Kudris
女性の憧れ、パリ、そしてパリジェンヌ。
遅くにたくさん食べるらしいのに、スリムで美しいのも、ナゾですよね……。
例えば、家では普段、どんなものを食べているのでしょうか!?
そこで私が、そのナゾをここまで詳細にリポートしてくださったばかりか、私の、女性としての人生観に広がりを与えてくれた、とある本をご紹介します。
この本は、すべての女性におすすめです。
だって、食べないひとはいないんですものね。
「パリジェンヌごはん」で、おいしくマイナス15キロ!?

皆さんこんにちは、たけいさんです。
フランス文学科卒で、フランスを敬愛し続けてきました。
あと、読書が好きですね。
活字、漫画、雑誌、いろんなジャンルのものを、一ヵ月に数十冊は読みます。
フランスものは特に要チェックですね。
そんな私が今、はまっている本がこれ。女性におすすめ。

『体も心も暮らしも心地よくする美習慣 パリジェンヌ流シンプル食ライフ』米澤よう子著(文藝春秋)です。
写真の本は私物なんですが、新しい本なのに、我ながら、めっちゃ読みこんでますよね。
米澤氏は、ていねいな取材で「パリジェンヌのおしゃれ術」を描き続けてきた人、イラストエッセイを多数刊行しています。
パリの高級百貨店での個展も、高い評価を得ました。
そんな米澤氏が、今度はパリジェンヌの食ライフを一冊、描きつくしました。
皆さん、パリジェンヌって、普段、特におうちで、どんなものを食べているんだろう、って思いませんか?
この本によると、米澤氏は、暮らす前、毎年旅行したパリでは、ビストロから高級レストランまで、フレンチを食べ歩きました。
「住む人々もそんなお料理が日常なのかと思っていたら……違いました!」
とのこと。
暮らしてから、パリジェンヌの「ふだんの外食、内食」をかいま見ると、ファッションと同じく、食も「シンプル」。お金をかけずに堅実。
「それをもりもりと、とてもおいしそうに食べる姿、至福の表情は実にチャーミング」
だそうです。
そして米澤氏は、パリの食生活をご自身で、帰国後も体験してみたところ、新しい味覚や「味わい方」などに目覚め、気づけば、ベスト体重に。
この本の帯にも書いてあるんですけれど、なんと、
「気がつけば、-15kg!」
だったんですね。
「パリジェンヌごはん」で、おいしく食べてマイナス15キロなんて……。
私がかいま見た、聞いた範囲では、この本にもありますけれど、結構な量を食べるし、ディナーの時間とか、遅いみたいなのに。
そのナゾを知るには、本書をどうぞ。
ページをめくるだけで、いつでもパリの食ライフにワープ

パリジェンヌの食事時間やスタイル、味の好みや好物、カット&洗浄済みの「袋入りサラダ」が愛用されていることまで、魅力的なイラストつきで詳細にレポートされており、本当に面白いです。
皆さんのおうちでできる、シンプルなフレンチのレシピも紹介されていますよ。
私にとって、この本を読むことは、
「パリジェンヌの食文化への旅」
をすることでもありました。
例えば、いい旅行記を読んでいると、家にいながらにして、いろいろなところを旅できます。
充実した時間を過ごせますし、自分もこんな旅をしたいな、と思いますよね?
そんな感じ。
あと、ページをめくるだけで、透明人間になって、パリに好きな時にワープして、パリジェンヌの皆さんの食ライフを見られちゃう、そんな魔法がここにあります。
そんな魔法を使った旅があるなんて……読み終わる時には、そんな不思議で素晴らしい旅を終えてしまうような、非常にさみしい気持ちになりました。

でもその後も、この本に載っているレシピの料理をつくり、時にはこの本に書かれているアペリティフ(食前酒。略称は「アペロ」と言うそうです)を飲みながら、自分の好きなページを読んで、またワープしています。
パリでは、うちでディナーをするさいでも、女性でも、職場からの帰りに寄り道して、カフェのテラス席などで、アペリティフを飲むことが多く、その時間のカフェは地元感であふれているとか。
いつか、パリのカフェのテラス席で、アペリティフを飲んでみたいです。
おトクなハッピーアワーなら、なおよいですね。
リピートしてます!この料理
私はこの本のレシピを見て、実際に、何種類もの料理をつくっています。
つくってみて分かったことの1つは、リピートしたくなる、もしくはもうしている、ということなんですね。
私の一番のお気に入りは、
「キャベツの白ワインビネガー蒸し」
です。

キャベツの代表料理、シュークルート=酢漬けキャベツをクイック版で、とのことです。
「お肉とからめていただけば、お口の中で味わい深く」
「野菜の甘みをめいっぱい」
「ヘルシー、ローカロリー&スウィーティーシアワセ」
「やわらかお野菜&しっかりお肉、パリッとパンがテーマなの」
でもこれ、本当なんですよ――。
レシピの引用を後述しますが、キャベツをいためて、白ワインビネガー、マスタードなどで調理するだけ。
ヘルシーで、シンプルなんですけれど、飽きのこない料理なんですよね。
キャベツ2分の1を調理するのに、使うオイル、しかもオリーブオイルは小さじ1だけです。
お酢というかビネガーもとれますし、何より野菜がいっぱい食べられます。
すぐできて実利的、おいしくて体にいい。
覚えておくと絶対、おトクな料理です。
私は最初、白ワインビネガーのかわりに米酢を、白こしょうでなく、家にある「コショウ(ブラックペパー)」を使っていたんですけれど、それでも、十分おいしかったです。
あと、多めにつくっておくと便利でした。
冷たくなったのもおいしかったです。
でもそれはまあ、微妙ですが、私のアレンジと食べ方だったんで、今回、レシピそのままにつくってみました。
「キャベツの白ワインビネガー蒸し」
材料(作りやすい量)
キャベツ……2分の1個
オリーブオイル……小さじ1
塩……少々
白ワインビネガー……大さじ2
粒マスタード……大さじ1
白こしょう……適量
キャベツは千切りにし、オリーブオイルを中火で熱した鍋に入れ、塩をひとつまみふる。
そのまま焼き目がつくまで1~2分、全体が半透明になったらかき混ぜ、白ワインビネガーを入れ、汁気をとばす。
ふたをし、弱火で2~3分蒸してしんなりしたら火を止め、残りの塩と粒マスタード、こしょうを入れ、混ぜる。
「キャベツ&ビネガーでフレンチ惣菜風味に。お肉の付け合わせなどに」
もう一度写真をどうぞ。
フライパンいっぱいのキャベツが、これだけになります。

感想ですが、やはり一度は、本当にレシピに忠実につくった方がいいみたいです。
焼き目がつくまで1~2分だとか、全体が半透明になったらかき混ぜるとか、ふたをするとか。
このために白ワインビネガーと白こしょうを買って、もったいないかな、と思ったのですよ。
ところが、細かいところにまで気を遣うと、その分、味が奥深くなって、やはり細かいところまで、きっちり決まるという感じです。
今後ずっと食べ続けたい料理の1つです。
とりあえず、レシピ、コツを暗記できるまで、何度も何度もつくってみます。
この本を読んで思ったこと、変わったこと

この本のあとがきにあたる部分にこういう文章があります。
普通な毎日なのに、食べるのが心から楽しいと思える――。
そうなれば、あなたはきっと「おいしそうに食べる人」となって、周囲にはとても魅力的に映っているはず。
「そう……! 私がパリジェンヌに感じた魅力と同じものです」
ここを読んで、私、気がついたんですよね。
考えてみれば、日本の女性、女子って、特に男の人の前では、あまりたくさんものを食べないように教育されませんか?
「私、サラダだけでいいです」
だとか、
「男の人って、凄いですね。そんなにたくさん食べられるなんて」
というのが、男心を動かす、合コンや最初の頃のデートでの鉄板ワードだ、ってよく、女子向け雑誌だとかに書いてありますよね。
別にそれを責めるつもりはないんですよ。
いじらしいですよね。
ただ、それって楽しいのかなあ、本当なのかなあと思うんですよ。
それに、いずれその人ともごはんを食べるわけだし。
なんというか、悪くとると、男性の都合のいいようにふるまうよう、教育されている気がするんですよ。
このへんは難しいところです。
どちらがよいともいえないです。
同時に思いだすのが、私の昔の、とある和の習い事の先生です。
その方は、凄く忙しいのに、基本的に、人前で食事をなさいませんでした。
いつもきれいに着物を着て、身だしなみもいつもお美しかったのを憶えています。
一度、生徒がいなくなった時に、目立たないところで、おにぎりを食べているのを、偶然見たんですが、
「ごめんなさい、お行儀悪いわよね」
と私のような方に謝っていらっしゃって、なんと言っていいのか分かりませんでした。
いつも旦那様をたてる方で、
「仲がいいんですね」
と思わず言うと、少女のように微笑まれたのも印象的でした。
日本女性の鑑(かがみ)だ、と思っていました。
それはまた1つの素晴らしい美学で、敬うべき、しかるべき場所では見習うべき、少なくとも侵してはならないのです。
ただ、違う場所には違う文化があって、そこには、おいしいものを、美しく、そしてもりもり食べている女性達がいることも、知っておいていいのかもしれません。
私はあの先生の立派さを忘れませんが、一方で、この本に出合えてよかったです。
どちらのタイプの女性の長所も見習おうとしている、今、そんな自分がいます。
そうなんです。この本が、私の女性としての人生観に広がりを与えてくれたというのは、そういう意味なんですね。
あらためて、この本はすべての女性におすすめです。
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