この記事の所要時間: 約 11分1秒
11月ですね。ずいぶん寒くなり、手芸屋さんや100均などでも毛糸がたくさん並んでいるのを見かけるようになりました。
この時期になると、私は毛糸を見かけては何を作ろうか妄想をふくらませてわくわくしちゃいます。残念ながら妄想で終わることがほとんどですが。
さて、この冬、編み物を始めてみたいという方もいらっしゃるかもしれませんね。
編み物って難しそうに見えて、実は単純作業の連続なので、初心者の方でも意外と簡単にできちゃいますよ!
今日はそんな初心者の方が始めやすい編み物の小物の作り方を伝授しちゃいます。
棒針編みならゴム編みマフラー

私の編み物デビュー作品は棒針・二目ゴム編みのマフラーでした。
実はそれまで、編み物ってどんな作業なのか全く知りませんでした。
編み針の存在は知っていたものの、それをどう使ってどう編まれていくのか、イメージすらなかった私です。
思えば祖母がよくいろいろな物を編んでくれていたんだけど、全く見てなかったんですよね。
教えてもらいたかったなと今になって思うのですが、当時は興味すらありませんでした。
そんな私ですが、意味が分からないまま作業を開始してもちゃんと完成いたしました!
編み物は単純作業の繰り返し。
一目一目の手間はそんなにありません。
ただし、途方もなく繰り返します。
だから、だんだん作業の意味がわかるようになってきますよ。
とにかく編み物は、習うより慣れろ、だと思います!
編み方をすべて頭でマスターしようとしたり、コツを覚えようとする前に、手を動かす。わからなくなったら今の時代いくらでも調べられますからね!
ただし、闇雲に作業をすすめてみても、間違っているのかどうかすらわかりません。
棒針編みは特に、形が見えてくるのに時間がかかるので、「あれ?なんか変・・・」と気づくまでにも、「お、できてきてる!」と思えるまでにも、かなりの時間を要します。
だからある程度のイメージは持っている方がいいと思います。
私自身も編み始めは経験者の友達に教えてもらいました。
習うより慣れろとはいっても、本とにらめっこしているだけではよくわかりません。
特に編み方。
毛糸と針の関係は絵にしてあっても、それはとてもわかりにくいし、その絵の意味がよくわかったところで実際にどのように手を動かすとやりやすいのかまではわかりません。
実際の手の動きを見てイメージをつかむことが一番です!!
二目ゴム編みのマフラーの作り方は、必要な幅分の作り目を作って、ゴム編みで必要な長さ編み、最後伏せ止めをします。
以下の動画を参考にしてくださいね!
一般的な作り目の方法です。
二目ゴム編みの手や指の動かし方は下の動画がとてもわかりやすいですよ。
伏せ止めです。
こちらの動画では表編みを例に伏せ止めをしていますが、同じ要領でゴム編みでやってくださいね!
編み物はわかりやすい動画がたくさんあるので、これ以外にも本などでわからない単語や編み方が出てきたら動画を検索することをオススメしますよ!
編み進めると、表編みと裏編みを間違えてしまったり、目を拾いそびれて途中でほつれてきてしまったり、手が慣れていないので最初の部分が汚かったりといろいろなハプニングが生じます。
いろいろな考えがあるでしょうが、練習として、やり直すのはおすすめですよ。
例えば3日かけて10cm編んだものを、すべてほどいてしまうのは勇気がいることです。
だけど、やり直しても同じだけの時間を要することはまずないですし最初より断然仕上がりが良くなっているはずです。
絶対に「やり直してよかった」と思えます。
編めば編むほどうまくなる、ということは、長いマフラーが出来上がるころには、編み始めと編み終わりで完成度がかなり変わってきてしまう可能性があるんですよね。
最初の何度かは、本当に練習のつもりで試しに作ってみていると思った方が良いかもしれません。
編み物は綺麗にほどけるので、練習しても毛糸を消費することがないのがありがたいですね!
さて、表編みと裏編みの組み合わせによって、先ほど紹介した二目ゴム編みや、一目ゴム編み、ガーター編み、メリヤス編みなど様々な模様ができます。
お気づきかと思いますが、表編みと裏編みは同じもの。
表が見えているか裏が見えているかの違いなんですよね。
だから、作業もほとんど同じ。
その組み合わせだけでいろいろな模様ができてしまうのだからすごいですよね!
ちなみに私はマフラーを一本仕上げたあと、別の毛糸で、また同じ二目ゴム編みのマフラーを作りました。
毛糸を変えるだけで全く違ったものに見えるから不思議です。
同じ編み方なのに、毛糸を変えたり幅や長さを変えたり、端にフリンジをつけるかつけないかだけでもずいぶん印象が変わり、アレンジし放題です。
太さや色が途中で変わるようなお洒落な毛糸を使えばそれだけで個性的なかわいい作品になりますし、私はチャレンジしたことがありませんが、途中で毛糸の色を変えて、ボーダーやストライプの模様をつけてもいいですよね!
マフラーはそれなりに長さがあるのであっという間に完成とはいきませんが、平面だし減らし目や増やし目がなく、初心者でも簡単に始めやすいアイテムですよ!
幅や長さを変えればひざかけやストールにもなるのでオススメ。
これで基本をマスターしたら、減らし目や増やし目をしたり輪編みをする必要のあるニット帽に挑戦しましょう!!
かぎ針編みでアクリルたわし
棒針ばかりやっていた私ですが、あるときかぎ針編みにも興味を持ってしまいました。
その時は教えてくれる人が一切いなかったので、簡単なもので練習に、と、アクリルたわしを編みました。
アクリルたわしとは、その名の通り、アクリル毛糸で編んだたわしのこと。
頑丈で、たわしとしてもすごく使えます!
洗剤不要とも言われるアクリルたわしですが、オススメの使い方は鏡を拭く、お風呂の垢をこすりとる、テレビなどのディスプレーをふく、ほこりをとる、など。
個人的には油汚れの強い食器洗いにはさほど万能ではありません。
ただ、その辺のスポンジよりもよっぽど丈夫なので、お鍋にこびりついたこげや茶渋などをこするには活躍しますよ!
かわいいたわしなら置いてあってもおしゃれなので、お客さんが足を踏み入れる洗面所の鏡のところにかけておいてもいいし、さっとほこりをとれるように、各部屋に置いておいてもいいですよね。
簡単に安く出来て、いくつあっても便利なアクリルたわし。
かぎ針編みの基本が凝縮されているので、練習にはもってこいのアイテムですよ!
私はまずは基本の細編みをマスターするべく、中心を輪にしてそこからぐるぐると細編みを編み広げていく物をつくりました。
以下の動画と同じようなものを作りました。
そこから他の編み方も出来る用、丸い形の一番外側に花びらの形を編んで花にしたものから、ハート型や立体的なバラなど、いろいろ作りました。
アクリル毛糸を適当にぐるぐるまいただけでもたわしとして使えるので、ほどよい大きさのものであればどんな形の物でもアクリルたわしになります。
丸い形に耳を付けてうさぎや猫にしてみたり、モチーフ編みのようにお花を作ってみたりと、いろんな編み方にチャレンジしてみてください。
ここで鎖編み、細編み、中長編み、長編みをマスターしたらもう何でも作れます。
かぎ針編みを経験した私はそのお手軽さとアレンジのしやすさに、かぎ針ばかりするようになりました。
こういう本を一冊手元においてやっています。
慣れたらついに!アレに挑戦

ある程度かぎ針に慣れた私は帽子作りにとりかかりました。
どうしてもベレー帽が作りたかったのです。
帽子も基本的には輪にして編み始め、それをどんどん編み広げていく方法で作れます。
アクリルたわしの場合、平面に出来上がるように計算されて目を増やしていましたが、増やしたりなかったらどうなると思いますか!?
編み目が足りない分丸く立体に起き上がってきます。
これを続けると帽子になってしまうんですよね。
増やし目のタイミングや数などは、作り方に従ってみてくださいね!
細編みはきつめのきっちりした帽子に仕上がりますし、長編みを基調にするとゆるい感じになります。
交互に入れて模様にしてもいいし、うまく組み合わせて形を整えることも可能ですよ。
模様のあるニット帽、ベレー帽、キャスケット、どんぐり帽子、ハット型の帽子・・・作れるものは多岐に渡りますので、ここでは動画はご紹介しません。
作ってみたいものの作り方を、本でもサイトでも、探してみてくださいね!
ニット帽はファッションの一部でもありますので、たくさん作って毎日かぶりかえてもオシャレですよね!
帽子大好きな私にはたまらないです。
たわしよりも大物なので、達成感も違います。
太めの糸や太めの針を使ってざくざくと編んでいけばそこまで時間もかかりません。
モチーフ編みのようにいろいろな編み方を複雑に組み合わせるようなこともないので、作業は単純。
ちょっとこなれてきた初心者の方が挑戦するのにぴったりのアイテムですよ!
練習がてら作り貯めたいアイテムは
毛糸が中途半端にあまった、時間はかけたくないけどさっと何か編みたい、そんな時にぴったりなのが、小さいモチーフたち。
小さいのでごくごく短時間で完成します。
その時は特に使い方を決めていなかったとしても、作り貯めておいて、別の作品が出来た時につけたり、小物のデコレーションに使ったり、それ自体を髪留めやブローチなどのアクセサリーにしてしまったりと、何かと使えるアイテムですよ。
お花、ちょうちょ、ハート、バラ、リボンなどなどいろいろありますね。
実は私は一人目の子供を妊娠中に毛糸でおくるみや帽子をあんでいたのですが、それらが完成してからというもの、大物には手を出さずにモチーフばかりいろいろ編んでいました。
もう臨月になっていて、いつ生まれてもおかしくない状態だったので。
せっかくやりかけたのにお産になって、最後まで完成せずに作業ストップ、という自体にしたくなかったんです。
その時お腹にいた娘が大きくなって、マフラーを編んであげた時に、つくり貯めてあったモチーフのお花がとてもにあったのでつけました。
なんだか感慨深かったですよ!
とにかく、モチーフはつくり貯めておいておいても絶対に便利に使えます。
いろいろな編み方の組み合わせで出来るものが多く、練習にも最適です。
ぜひいろいろなかわいいモチーフをたくさん編んでくださいね!
編み物小物作り方まとめ
1.棒針ならまずはマフラーがおすすめ
2.かぎ針の基礎の練習にはアクリルたわし
3.慣れてきたらニット帽に挑戦
4.スキマ時間を利用してモチーフで編み方の練習
基本の編み方をマスターすれば、かなり何でも作れてしまう編み物。
あみぐるみやポーチ、コースターなども簡単に作れますし、素材を変えればカゴバッグなども作れちゃいます。
編み物って本当に魅力的ですね。
ここでご紹介したアイテムなどで基本の編み物の練習をつむと、編み図を見ながら編むことにも慣れるし、自分で形をアレンジ出来るようにもなってきますよ!
習うより慣れろ。
この冬はぜひ、編み物に挑戦してみてくださいね!
編み物は難しいカモ…と思ったアナタ。
お手軽に、ティッシュカバーを作ることが出来ますよ♪
→簡単!!オシャレなボックスティッシュカバーの作り方!!
Sponsored Links