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おひとりさまって、気楽!
ひとりだからこそできることや、楽しみもあるし……。
「でも、私はそろそろ結婚したいな
とも思っていませんか?
皆さん、「おひとりさま」シリーズで人気のフカザワナオコ氏がついにご結婚です!!
「おひとりさま」を描きつくしたフカザワナオコ氏が、アラフォーで、今度はステキな「おふたりさま」の世界を描き、好評を博しています。
フカザワナオコ氏の著書をすべて読みこんでいる私が、さっそく新刊を読んでみました。
さあ、フカザワナオコ氏の「おふたりさま」は?
まだおひとりさまを謳歌(おうか)したいあなたも、必見です!!
「おひとりさま」時代のフカザワナオコ氏の魅力とは

皆さんこんにちは、たけいさんです。
女性です。
ちなみにフカザワナオコ氏と同い年ですよ。
いわゆるアラフォー。
私はまだおひとりさまです。
独身なんですね。
詳細がどうであるかは、皆さんのご想像におまかせします。
ともかく私は、前述のように、フカザワナオコ氏のご著書のすべてを読みこんでいます。
私にとってのフカザワナオコ氏の作品の魅力は、まず、世間の価値観にあまりとらわれないところ、そして、ほんわかとした明るさがあることです。
同時に、フカザワナオコ氏は、そのほんわかとした画風とはうらはらに、あったままのことを、心理描写も含めて、ていねいに描くのが上手な方です。

例えば、「おひとりさま」シリーズの最初の本のタイトルは、
『毎日がおひとりさま。ゆるゆる独身三十路ライフ』
です。
毎日がおひとりさま。 ゆるゆる独身三十路ライフ (幻冬舎文庫) 文庫 –
30代後半のフリーのイラストレーターであり漫画家である著者の、マイペースで楽しい生活が描かれています。
そしてこの本に収録された作品は、最初から順に2つあげると、
「ひきこもり生活」
「半径100メートル以内で生きてます」
です。
ここで著者は、ご自身を、普段は、ほとんど一人暮らしの部屋から出ない、部屋の半径100メートル以内で生きている女性であるといっています。
けれど作品には一貫して、ほのぼのとした自然な明るさがあり、著者が本当に「おひとりさま」の生活を楽しんでいるということが伝わってきます。
随所にちりばめられたユーモアのセンスも見逃せません。
この本で特におもしろかったところをご紹介しますが、微妙にネタバレになるかもしれないので、できれば、ここから、女性の写真が出てくるところまではとばして、本を買うことをおすすめします。

例えば、この本で、著者が、夜中の3時にシートマスク(パック)をしながら、ビールを飲む作品は、「夜中パック」といいます。
顔にシートマスクをのせながら、夜中の、それも3時にお酒を飲んでいるというのは、厳密にいえば正しい美容法ではないのかもしれませんが、そこで著者はこういいます。

「人は矛盾を抱えた生き物なのだ…」
私は、この本のなかばの、ページをめくった時にあったこの言葉を、きっと一生忘れることができません。
哲学的な言葉です。
「人は矛盾を抱えた生き物」
ひともそうだけど、私もそう。
フカザワナオコ氏にこう諭されてから、私は、自分を含めた人間のことを、もっと優しい目で見られるようになりました。

「おひとりさま」シリーズはその後どんどん発展します。
『あいもかわらず毎日がおひとりさま。』、
『いまだに毎日がおひとりさま。』、
『おひとりさまの京都ひとり旅』
……と続き、近年には、
『おひとりさまのはじめて料理』、
『おひとりさま女子のポチッとお取り寄せ①』も出版されました。
「おひとりさま」以外の旅行記も、現地に行く前と行ったあとの、ご自身の心境の変化などが、こまかく丹念に描かれていて、とても面白いです。
実はこれは非常に難しいことで、その時の自分の気持ちや、こまかい変化というのは、それが自分の考えたことであっても、ほんの少しの間に忘れてしまいます。
私は旅行記を書く時は、その場でメモをとり、できるだけ早めにちゃんとした記録にしておくようにしています。
けれど、このやり方には弊害があって、一人旅でも、連れがいるなら特に、記録ばかりに集中していると、旅が楽しくなくなる、感動できなくなってしまうのです。
これは料理やグルメ関係の作品の、味の描写にもいえることです。
フカザワナオコ氏はどうしておられるのか、記憶力の凄くいい方なのか、いつも不思議に思います。
これらの本は、「おひとりさま」ライフを満喫したい方々への指南書でもあります。
私もだいぶ参考にさせていただきました。
旅行で、フカザワ氏が描いたから行ったところもありますよ。
そんなフカザワナオコ氏が「おふたりさま」に!!

見出しにこう書きましたが、私は、こういう方は結婚するのでは、と思っていました。
イベントで、少しですが、ご本人を拝見したこともありますよ。
可愛らしい方で、お声もとってもきれいな方だったのが印象的でした。
作品を読むたび、こういう方はきっとそのうちに、ステキな「おふたりさま」を描かれるんだろうな、と思っていたのです。
そして今月、発売されたのがこの本。
アラフォーおひとりさま、結婚しました。 単行本 – 2016/3/9
フカザワナオコ氏の最新刊、『アラフォーおひとりさま、結婚しました。』(KADOKAWA)です。
フカザワナオコ氏は、去年、3歳年下の男性と結婚なさいました。
ブログで短い報告はあったのですけれど、詳細は読者には知らされていなかったはずです。
私も興味津々で、発売後、手に入ったらすぐこれを読みました。
感想をいうと、おもしろかったし、読んでよかったと思いました。
アラフォーといわず、アラサー、それ以上の方にも本当におすすめ。
若い人にも、結婚を考えているならなおさら、ためになるし、共感できるのではないでしょうか。
こちらも必読!おひとりさまシリーズに負けず劣らずおもしろいですよ。
⇒読書の秋、食欲の秋におすすめ。ぜったいに歴史に残る!!必読の本

今、誰にとっても、「晩婚」は他人事ではないかも
この本が必読である理由は、まずそれです。
今の世の中では、「晩婚」は誰にとっても他人事ではないかも、と思うのです。
いいにくいんですが、若い頃に結婚しても、事情で離婚する場合もありますから。
それと、それこそ中年ではなく、もっと年齢の高い、高年の方々でも、結婚、再婚される方もいるんですよ。
そういう結婚相談所もあるくらいで。
ただ、いい結婚をしたいなら、男女ともに若い方が有利なのは本当です。
相手になるうる人にも、心身の健康や性格はもちろん、条件ともに、バランスのとれた人がたくさんいるからです。
特に女性は、年齢を重ねるごとに、結婚が難しくなるのも本当です。
子供をつくる能力は、35歳から、男女ともに衰えるものなのですが、私のまわりでそのことを知っている人は、女性でも、若い人ほど、多くないようでした。
子供ができない原因を、妻だけのせいにしたため、離婚になった当事者に私は会ったことがあります。
けれど相手の男性は、ひょっとしたら、最初から自分のことしか考えていなかったのではないでしょうか。
この本が必読である、もう1つの理由

この本が必読であるもう1つの理由は、不変的かつ、実はほとんどの人が忘れがちなことなんですね。
誰にとっても、結婚して幸せになる、なり続けるって、大変なことなんですよ。
ましてや、年齢を重ねてから結婚して幸せになる、なり続けるって、もっと大変なことなんでしょうね。
でもこの本の中には、それをなしとげた2人がいます。
しかも実在の人物で、作中人物の1人は著者本人です。
フカザワナオコさんです。
私はこの本の中の、あの可愛らしい絵で描かれた、幸せなエピソードが好きです。
「好きな時間」を読んで、本当に泣きそうになりました。
フカザワナオコさん、本当におめでとうございます。
ますますのご活躍をおいのりします。
最近活字から離れているあなたは、こんな軽い本から読み始めるといいかも!?
⇒おすすめのエッセイ本!気楽に読んで吹き出せるさくらももこ3選
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