難聴になってから頭痛になった、もしくは頭痛がしやすくなったのは難聴になってからのような気がする。
こんな悩みはお持ちではないですか?
難聴と頭痛。
関係がありそうですよね?
同じ頭部に起こっている事です。
頭というと、脳梗塞など気にされたりもすると思います。
難聴の中で、原因がいまだはっきりと解明されていないのが突発性難聴。
難聴を伴うメニエール症候群(メニエール病)も難聴として考えてみましょう。
この2つの難聴は、めまいも症状としてあるので、頭痛まで起きるとそれは辛いはずです。
では、早速関連を調べてみました。
目次
難聴と頭痛。なにか関係はあるの?

難聴と頭痛。直接は関係はありません。
早速答えですが、関係がないというのは、「難聴だから頭痛がある、頭痛だから難聴になるということはない」ということです。
まずは有名な突発性難聴。
難病指定にもなっていますが、突然聞こえなくなる病気です。
その時、めまい・吐き気・頭痛といった聞こえない以外の特徴があります。
頭痛あるじゃん!そう思いますよね。
突発性難聴の治療を考えると見えてきました。頭痛の元。
この難聴で頭痛が起こりうる可能性は2つ
・ 血行障害
・ 薬の副作用
と思われます。
実は突発性難聴を発症したときに「肩こり」も起こしていることが多いのです。
また突発性難聴の原因ではないかと言われているのが血行障害。
血行を良くするお薬が治療に使われます。
発症してすぐの治療は、内耳の血行を良くすることで聴力を上げようとするのです。
血行が悪いと肩懲りませんか?首もガチガチになります。
結果的に難聴になったら頭痛がしてきたという感じです。
まためまい等でふらつくため目が疲れたり、体が強張るので頭痛になる可能性があります。
ただ発症したときメニエール症候群も同じで、難聴とめまいが一緒にやってきます。
しかも突発性難聴と違い、何度も起こります。まさに難病です。
その人たちがよく言うのは、肩こりが酷くなっていたという体験がありました。
そこから血行障害が起こっていた可能性があります。
そして、このどちらの治療にも同じような薬が使われます。
その副作用が頭痛。(治療方針によって若干の違いがあります)
突発性難聴・メニエール症候群の難聴も症状の落ち着きとともに、頭痛が治まるようです。なので、もし治療で頭痛を感じるようであれば医者や薬剤師に相談してみると良いかもしれません。
頭痛と難聴。それ以外の難聴なのに頭痛がする
頭痛と難聴について直接の関係はないと言いましたが、実際に頭痛で辛くてというお話も聞きます。先ほど以外の、難聴と頭痛の関係です。
例えば中耳炎など慢性的に耳の鼓膜が弱っていた場合の難聴。
伝音性難聴によるものです。

引用:中度難聴(感音性難聴)WebSite【静かの森】より
難聴の原因が耳の神経ではなく、伝える鼓膜辺りまでの不具合によって聞こえない状態です。上の絵の伝音性の部分です。
この原因が、慢性中耳炎、滲出性中耳炎で鼓膜の中に水(滲出液といい外から入った物ではありません)や膿で鼓膜の振動が妨げられている場合。
頭痛が考えられるようです。
例えば、風邪などで右の鼻だけ詰まっていると、右の耳だけ詰まった感じになり、右側が重たい気がすることはありませんか?
それと同じで、難聴というよりは違和感や、重たさを感じて首が凝ったり、緊張状態になり頭痛になることも考えられるようです。
イヤリングが重くて、耳が痛くて、段々頭も痛くなってきた。のような感じです。
難聴だからではなく、難聴の原因も頭痛頭痛の原因になるというとわかりやすいかもしれません。
難聴と頭痛の関係。最近言われ始めた可能性

難聴と頭痛は直接関係がないといいつつも、これだけはちょっと気になりました。
最近増えているストレスから来る心因性の難聴です。
細かな説明はこちらです→gooヘルスケア 家庭の医学
機能性難聴と呼ばれ、耳だけ治療しても難聴が回復しないと言われています。また耳に何の異常もないのに、聞こえない状態のこともあります。
この難聴は、自律神経の不調やストレスを回避するために起こるもので、カウンセリングによる治療が行われたら回復するといったケースも見られます。
子供に多かったのですが、最近は大人でもかかることがあります。
自律神経失調症や、ストレスなどからうつになった場合。その症状のひとつが頭痛です。
このことから、心因性の難聴で頭痛が起きても、その原因は難聴ではなく心の問題ということになります。
ただ、案外この判断は難しいので、ストレスを抱えていて、耳鼻科で検査して難聴といわれたけれど、どうも気分が晴れないなど、心になにかありそうであれば心療内科も受診し、頭痛もあることを伝えてください。
体も防衛反応の可能性として、難聴や頭痛が起きる可能性があります。心因性の
難聴と頭痛の関係。他の要因ってないの?

難聴と頭痛を関連付けるのは、正直難しい。ただ、全くないわけではない。
しかし、じゃあしょうがないかと思って見逃して欲しくない病気があります。
「高血圧」「 くも膜下出血」などです。
もともと難聴があって、最近頭痛が起きるようになった。耳鳴りも良くある。
何かしらの変化があったということです。
高血圧の人に見られるのが、耳鳴りや頭痛です。
血圧が高いことに気がつかないでいると心筋梗塞など命に関わります。
また頭痛が今までと違う感じであったり、段々強くなって今までの薬じゃ効かなくなったなど、そんな場合は難聴で肩凝ってるからと決め付けず、一度病院に行ってみてもらいましょう。くも膜下出血や脳梗塞が隠れているかもしれません。
以前CMで、女性は7の倍数、男性は8の倍数の歳に気をつけなさい。というのがありましたね。
人の体は確実に変化していきます。季節、忙しさ、食事などで体が気がつかないうちに変わっています。
私も2年前、少し頭痛がするなと思っていました。難聴というのではないのですが、耳鳴りがあって少し聞こえがぼやける感じはありました。仕事中も気にならないしそのままにしていました。
なんとなく耳が重い感じ。
まぁちょっとくらい聞こえない気もするのは、昔酷い中耳炎やったからかな?
ちょっと聞こえが悪いほうの耳だもんな~と思っていました。半年位して、たまたま胃が痛くて内科に行ったら、まぁせっかくだからと血圧測定。
なんと血圧が上が190位と高くなっていたのです。
過労かな?と病院で言われ、とにかく体を休めて塩分を控えめに気をつけました。
その時、内科で貰った薬をコレを書くにあたって確認したら。
胃が痛かったから胃薬。それと、頭痛薬を貰っていました。
胃薬が終わっても、それから数ヶ月頭痛薬は貰っていたのです。(すっかり忘れていました)
難聴まではいきませんが、頭痛は起きていました。でも原因は血圧のようでした。
血圧が下がったら、耳鳴り(わずかな難聴ではありますが)も頭痛も治っていました。
難聴と頭痛の直接的・間接的な関係性まとめ

難聴と頭痛。どちらかが原因のような気がしそうな組合せですが、
直接関係はないようです。医学的には証明されていないというのが正かもしれません。
難聴の原因、頭痛の原因が
・ 突発性難聴・メニエール症候群の血行障害、薬の副作用
・ 慢性の中耳炎などが原因の伝音性難聴や耳鳴り
・ 自律神経の不調、心因性
・ 血圧変動、脳の血管の病気など
難聴と頭痛。どちらの原因にもなりうるものが重なって同時に起きてしまう。
それが今のところ正しい答えのようです。
せっかくなので、対処法をご紹介。
血行障害の場合などで頭痛がした場合は温めることが良いようです。
蒸しタオルやカイロで首の後ろを温めると効果があるようです。もし、痛みがひどくなるようなら血行が良すぎても頭痛になるのでやめてくださいね。
また、突発性難聴などの予兆かも?といわれる中に頭痛もあります。凝り固まる(血行障害)とお話しましたが、難聴を頭痛が知らせているのかもしれません。聴こえおかしくないですか?
もし条件が合ったら、突発性難聴は早期治療が効果的なので、耳鼻科を受診してくださいね。
難聴と頭痛が、この中の何種類も重なって起こることもあるので、心配して心因性難聴になる前に病院へ行きましょう。
難聴の悩み。頭痛の悩み。少しでも解消になったら嬉しく思います。
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