この記事の所要時間: 約 12分16秒
こんにちは、ひなです。
突然ですが、私は3年半ほど前から丸2年間、駐在員の妻として、アメリカで生活していました。
夫の駐在についてアメリカで生活する…優雅に聞こえるかもしれませんね!
でも私はもともと海外に一切興味がなく、英語も全く話せません。
アメリカ生活なんて出来ることなら避けたい選択でした。
そんな私が、2年の生活をなんとか終え、日本で今思うこと…
それは、アメリカ生活が楽しくて眩しくて、行ってよかった、出来ることならまた行きたい、ということなのです。
これから駐在妻としてアメリカや海外で生活を始める方々がぜひ素晴らしいものになるように願いを込めて…
私がアメリカ生活を満喫出来た方法をご紹介します!
〇〇の有効活用

まず、アメリカ生活を始めると、びっくりするぐらいいろんなことが起きます。本当に。
文化の違いに驚くこともありますが、日本人の感覚からすると、何よりいい加減な人たちが多すぎて、笑。
私が初っ端出くわした人は、空港に迎えに来てくれたタクシーの運転手さん。
空港での移動で、エレベーターに乗ろうとしたのですが、既に満員で、我々家族全員が乗り込むスペースはありませんでした。
そこで次の回にしようと待つわけですが、その運転手さん、エレベーターが閉まった瞬間にボタンを押すので、
当然満員の状態のエレベーターが再び開くことに。
これ自体はやってしまったことがある方もいるでしょう。
でも。
一度ならまだしも、二度三度でも済まず、何度も繰り返され一向に移動出来ないエレベーター。
運転手さんが気づかないのはもちろんのこと、中の人も何も言いません。
永遠に移動できないのでは…とハラハラしたのを覚えています(笑)
こんな小さなことから始まって。
水漏れの修理に来て、突然壁の一部にのこぎりを入れて切り取った後舌打ちをした人(恐らく判断ミスだったのでしょう、ここじゃなかったか、という感じだと思います)。
その人が切り取ってしまった壁をガムテープで修理していったこと。
新しいアパートに入居予定の日、約束の時間にアパートに行くと「掃除がまだ終わっていない」と待たされること6時間。
ようやく入居出来たと思ったら床がゴミだらけだったこと(6時間掃除をしていた人は寝てたんでしょうかね)。
もう、思いもつかないことの連続です。
アメリカ生活の洗礼を受ける、という感じで、このような驚き体験は周囲の誰もが持っているようでした。
これを家族で共有するだけでは、ちょっと足りないんですよ。
そもそも新しい場所、新しい生活、全てが新しいことだらけ。それに加えて、思いつかない事件の連発。
良い意味でも悪い意味でも感動の連続。自分の胸だけでは到底消化しきれないんです。
当然誰かに話したい衝動にかられます。
すでに会社関係の奥様などと知り合って十分に話が出来る関係を築けていればまだ良いですが、
来た直後はそこまで知り合いがいないことの方が多いし、同じ人に全てを話すわけにもいきません。
会社関係だと気をつかうこともありますしね。
だからといって、いちいち一つ一つ友達や家族に電話したりメールしたり…ということもなかなかできませんよね。
そんな時にはSNS!
私自身は駐在が決まるはるか前からブログを書いていました。
読者の方は何人かはいて、駐在が決まってから、その準備の段階などでも応援してくれていました。
アメリカについた、こんなことがあった、という記事を書けば反応してくれるし、
ブログなら相手の都合を考えずに好きな時に好きなように書けるので、
自分の抱えきれない体験をネタとして吐き出す場として最高でした。
それに、今「ネタ」、と書きましたが、嫌な思いや苦労は、SNSを使うことによって少なくとも私は「ネタ」として消化出来るのです。
SNSがなかったら、私はアメリカ生活始動のところでつまずいてしまったと思います。
ちなみに、ブログを書いていたことで、新しく同じ地区に越してくる予定の人などから連絡をもらうことがあり、2年間で5名の方と知り合うことが出来ました!
夫つながりの人と知り合い、そこからまた紹介などでつながりが増える…といった風に、
駐在生活の基盤は夫が作ってくれることが多いです。
でも、このブログがもとで知り合えた人たちは、間違いなく「私が」見つけた友人。
その事実も私の心の支えになりました。
ちなみにSNSを使うと、情報を入手するのも便利。現地の実際の生活について調べたりするのにも活用出来ますよ!
夫婦のアレを大切にする

先ほど駐在生活の基盤は夫が…と書きましたが、生活全般夫に頼ることになります。
給料は当然のこと、英語が一切出来ない私は、最初は買い物もろくに出来ません。
また、アメリカ生活開始後すぐに役所に行ってSSNといって個人ナンバーの発行手続きをするのですが、そういった手続きだって全くわからない。
携帯電話の契約も、公共料金の契約も、車の購入や運転も、夫なしには出来ません。
夫の仕事が原因でこうなっているのだから当然といえば当然ですし、それは気にしても仕方がない面ではあります。
でも、自分の存在価値について深く悩んでしまうこともあるのです。
駐在妻は、会社の規定からも現地では働けないことが多いです。
だからそれまでバリバリ働いていた人も専業主婦になるしかないのですが、生活全般も夫頼り。
初期は交友関係が狭く、不安や不満を夫にしか言えない時期もあります。
つまり精神的にも今までにないウエイトで夫に頼るのです。
私は幸い赤ちゃんがいました。
日中赤ちゃんと過ごし、着替えさせ、母乳や離乳食を与えるだけで、自分の存在価値は一応見出すことが出来ます。
それでもやはり、夫に頼りっぱなし、でもだからといって一歩踏み出せない、というもやもやした気持ちはずっと晴れませんでした。
自分がついていくこと。
まずはそれだけでも大きな意味がある、という自信は持っていてください。
その上で、夫婦でよく話しあうことが大切です。
不安があれば不安をしっかりとわかってもらいましょう。
夫は夫で頑張っています。
仕事で英語を使えるレベルなのだから、生活全般苦もなくやっていけるかといえばそんなわけはありません。
やらなければならないからやっているのです。
聞けば留守電が聞き取れず、とにかくわかるまで繰り返し30分もかかった、ということもあったそうです。
そういういろいろな苦労やつまずきを体験しながら支えてくれていること、
妻からすると、言われなければわからないのですよ。
さらっとやっているように見えてしまうのです。
さらに妻から当然のように頼られると、夫側も「もう少し頑張ってよ」と言いたくなるでしょう。
もしも同じ留守電が私の電話に入っていたら、一回で諦めて夫に聞き取ってもらおうとしたでしょうが、何回かねばって聞いてみる、という努力を夫はしてほしいと思うでしょうね。
この辺りを共有しておかなければ、お互い不満がつのる原因になってしまいます。
逆に夫ときっちりと対等に話が出来れば、役割分担も出来るし、自分にも自信がつくでしょう。
「ここは私が支える」ということがはっきりしてきますから。
お互い不安や不満はしっかりと共有すること!
夫婦間コミュニケーションはとても大事だと思いますよ!
私はアメリカ生活を始める前に、どのような不安があるのか、どういう風に生活を始めたいかを話し合っておきました。
夫と私は同じタイミングで渡米したため、生活基盤が整っていない状態でアメリカ生活が始まりました。
自家用車がなく、私は外へ出ることが出来ません。(徒歩での外出は危険だしそもそも徒歩圏内には何もありませんでした。)
赤ちゃんがいたこともあり、日中も部屋で好き勝手に過ごせないので、昼食の時間には夫に帰宅してもらっていました。
私にとっては唯一対等に話が出来る相手との時間であり、赤ちゃんから少し開放される時間なので貴重でした。
当然夫の昼食の準備があるので、もうアメリカ生活に慣れきった人からすると、「昼食の世話までして、すごいね、えらいね。」という感じだったようですが、
私には必要不可欠な時間だったのです。
日本人で群れるのはナシ?
アメリカ生活をするのだから、現地の人とも仲良くなりたいし、よくある「日本人ばかりと過ごす」というパターンは避けたいなと思っていました。最初は。
でも断言します。日本人社会は重要です!!!!
同じアパートに、韓国人の親子が住んでいました。
お互い赤ちゃんを連れていたこともあり、何気なく会話を交わすと、子供同士の誕生日が全く同じことが判明し、意気投合しました。
その方には、以降ずっとお世話になりました。
出会えて本当に良かったです。
でも、やはり言語の壁がものすごく大きいのです。
誕生日が同じ、まではいかなくとも、同じ月齢の赤ちゃんがいたら何を話したいですか?
「離乳食どこまで進んでいる?」
「何をあげている?」
「自分の時間はどうやって確保している?」
「昼寝はどれぐらいしてくれるの?」
「普段どうやって遊んでる?」
などなど…いや、もっと具体的に困ったことや解決したいことが山ほど出てきたと思います。
でも、彼女とはカタコトの英語で話すことしか出来ず、少なくとも私から何か質問をすることは出来ませんでした。
自分の英語力のなさには驚かされましたが、紙の上でのテストとは違って、本当に何の単語も出てきません。
彼女から質問されて、時間をかけて単語で答えるのが精一杯でした。
離乳食の話題で、riceを食べているという話が出来たとしても、
何倍粥だとか、それを作って冷凍しているかどうかとか、
スプーン何倍ぐらい食べてくれるかとか、
どうやって作るのが一番楽かとか、
そんな話は高度すぎて出来ないのです。
ちなみに行く前に少しは英語を勉強していきたいという方や、行ってしまってから勉強の必要を感じた方!
単語の覚え方にはコツがありますよ。
自分の胸のうちをわかってもらえる場というのは本当に重要です。
それがどんなに小さいことでも。
英語の勉強とは別に、その場を確保しておくことは、日常生活を健康に送っていく上での基盤になるはずです。
(SNSはその場の一つ。)
だから、あえて日本人と仲良くなることは重要なのです。
アメリカ人は優しい!?
さて、アメリカ生活をはじめて、アメリカ人の「余裕」のようなものに感銘を受けたのでご報告しておきます。
レディファスト、子供に優しい、本当にその通りです。
子連れだとよく声をかけられます。
おかげで決まり文句のhow old?にもすぐ答えられるようになりました。(最初は聞き取ることすらできませんでした)
アメリカでは3歳までは月齢で答えるので、19monthなど、月齢があがるごとに英語がすぐ出るよう準備していました。
みんな子供をあやしてくれます。
子供のすることを笑顔で受け入れてくれます。
大きな荷物を車のトランクから出したら、「家まで運ぼうか?」と声をかけてくれます。
日本では、子供が大きな声を出しやしないか、店で何かを触ってしまうのではないか、びくびくして過ごしていますが、アメリカではそんなことは不要。
アメリカの子供がスーパーで勝手にお菓子をあけて食べているのにはびっくりしますが(事後報告でお金を払うのが普通にあるようです)。
子供を見ると、怖そうな刺青のイカツイお兄さんも、満面の笑みを浮かべてくれたりと
皆さん子供に対する態度はとても優しいものなのです。
アメリカの人は気さくに声をかけてくれます。
逆に声をかけても大丈夫。
かわいい子供を見てSo Cute!などと言うだけで、何となく心が軽くなります。
高度なコミュニケーションをすることは無理でも、笑顔はアメリカも日本も共通。
言葉は通じなくても、子供をかわいいと思うこと、困っている人を助けようと思うこと、
そういう気持ちを交わすだけで、家でこもっているのとは全く違う気分になれますよ!
駐在妻がアメリカ生活を満喫する方法まとめ
1. SNSを活用
2. 夫婦の会話をしっかり持とう
3. 日本人社会は大事にしよう
4. アメリカの人とのやりとりも楽しもう
いろんな体験を吐き出す場をきっちりと確保しつつ、やりやすいところから現地の人とコミュニケーションしてみてくださいね!
初体験のことをたくさん出来て、アメリカ生活は本当に楽しいですよ。どうせ行くなら、いっぱい満喫してきてくださいね!
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