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これから離乳食を始めると言うお母さんの中には食物アレルギーが心配な方がいらっしゃると思います。
我が家の息子は8ヶ月のときに卵アレルギーであることが発覚しました。
「アレルギー」にそれほど詳しくなかった私はこれから食べられるようになるのかとても心配しました。
時間はかかりますが、赤ちゃんの頃に発症したアレルギーは成長とともに改善されることが多いようです。
我が家の息子の例を織り交ぜながら、卵アレルギーの原因と対策をご紹介いたします。
◎卵アレルギーの症状ってどんなもの?まずは、卵アレルギーについて理解しておきましょう。
⇒大切な赤ちゃんが卵アレルギー?!症状を解説!!
卵アレルギーの原因は?

卵アレルギーの原因は卵白に含まれている「オボアルブミン」と「オボムコイド」というたんぱく質です。
まだまだ、免疫や消化器官が未発達な赤ちゃんは、体の中に入ってきた、たんぱく質を「異物」と判断し、アレルギーを起こすことがあるようです。
「オボアルブミン」も「オボムコイド」も卵白に入っていて、「オボムコイド」は火を通しても効力が衰えることが無いので、卵アレルギーを持っている赤ちゃんは、例え加熱した(たとえば固ゆでたまご)ものであっても、反応してしまいます。
我が家の息子も、はじめ固ゆで卵の卵黄から摂取し始め、何も反応が無かったので、卵白を試したところ、反応が起きてしまいました。
母乳にも注意!!

赤ちゃんの卵アレルギーというと、大体連想されるのが、離乳食や卵ボーロなどを食べて発症すると思われがちですが、卵を食べたお母さんの母乳を通して、アレルギーが発症する場合があるようです。
実は我が家の息子は母乳しか飲んでいない時期から、顔がかさかさして、頬も赤みを帯びていました。
私は特定のアレルギーを持っているわけではありませんでしたので、何も考えず母乳をせっせと与えていたのですが、その母乳が肌荒れの原因だったと後々気がつきました。
母乳だけを飲んでいて、ご両親のどちらかがアレルギー体質の場合はアレルギーを疑ったほうが良いかもしれませんね。
どんな症状が出るの?
卵アレルギーの症状は大きく4つに分けられます。
① 口の周りの赤い湿疹に代表されるように、肌の湿疹。痒いようです(皮膚の症状)
② 目が腫れたり、充血する。痒くなることもあるようです(目の症状)
③ 腹痛や下痢、嘔吐(消化器の症状)
④ 呼吸がゼイゼイする。くしゃみ鼻水、咳がでる(呼吸器の症状)
この中で、ひとつでも当てはまる症状が、食べた後2時間以内に出た場合は、医療機関を受診しましょう。
また、症状が2種類以上出た場合は「アナフィラキシー」という強い反応が出ていると考えられますので、すぐ医療機関を受診するか、救急車を呼びましょう。
命にかかわる場合があります!!
我が家の息子は、初めて卵白入りの茶碗蒸しを食べて、30分後、嘔吐し、体が晴れ上がり、顔が真っ青になりました。かかりつけ医が開いている時間だったので、走って10分後、すぐ適切な処置をしていただきました。
あのまま、家で様子を見ていたら、どうなったんだろうと、今思い出してもぞっとします。
◎アナフィラキシーについてはこちら
⇒怖いアレルギー症状のアナフィラキシー!健康にも良いにんにくでも・・・
対応の仕方は?

まずは、アレルギー体質のご家族がいる場合で、母乳しか飲んでいない時期でも、肌の様子が良くないときなどは、少し心配してもいいかもしれません。
ただ、アレルギー検査は4ヶ月くらいから受けられることもあるようですが、まだまだ、成長著しい時期ですので、確実な結果が得られない場合もあるようです。
かかりつけの小児科もしくは皮膚科で相談にのってもらうと良いでしょう。
細心の注意を払い、固ゆで一さじずつから摂取しても、アレルギー反応を起こす場合もあります。
卵に限らず、初めての食べ物は1日に1種類にし、必ず、午前中のかかりつけ医が開いている時間に食べさせましょう。
卵アレルギーと判明した場合は、卵、卵の入っている食品を除去すると言う「除去治療」が行われます。
必ず、医師の指示に従いましょう。
食べられるようになるの?

赤ちゃんの卵アレルギーはお子様のレベルにもよりますが、成長とともに免疫や消化器官も発達し、食べられるようになることがあるようです。
「除去治療」を暫く続けて後、医師の判断により、「負荷試験」という治療に変わっていく場合があります。
卵を少しずつ食べて、その反応を見ながら、「食べながら慣らす」という治療のようです。これは、ご家庭で判断せず、かならず、医師の指示を仰ぎましょう。場合によっては入院しながら行うこともあるようです。
我が家の息子は1歳過ぎから「卵黄の固ゆで」を家庭で食べさせ反応を見ることから始まりました。もちろん、お医者様が食べる量、食べ方などを支持してくださいます。
反応が出なければ、量を増やし、年齢が進むにつれ、「卵白」に切り替わっていきます。
「卵白」を食べさせるときは、本当にドキドキして、怖かったのを覚えています。
少しずつ少しずつ、食べられるようになって、現在小学校1年生。温泉卵1個は食べられるようになりました。
学校給食が、お友達と同じものを食べることが出来て、本人も家族もすごく喜んでいます。
赤ちゃんの卵アレルギーは本当に怖いですよね。
その詳しい内容を解説し、治療法を解説した動画がありましたので、ご紹介します。
まとめ
① 原因は卵の卵白に含まれているたんぱく質である。
② 母親が卵を摂取した場合には、母乳にアレルギー物質が含まれる。
③ 症状は、皮膚、目、消化器、呼吸器に現れる。症状2種類以上出ると、アナフィラキシーという強い反応である。
④ 必ず医師を受診。自己判断はしないこと。始めは「除去治療」になる。
⑤ 「除去治療」で体の成長とともに「負荷試験」を行い食べられるように訓練する。「負荷試験」は自己判断で行わないこと。必ず医師の指導を受けること。
卵アレルギーを克服することは、風邪とは違い薬で治るものではありません。
赤ちゃんの体の成長を待ちながら、訓練するものです。
気の長い作業と思われるかもしれませんが、気長にゆっくり慣らしていきましょう。
◎卵アレルギーについての記事は、他にもこんなものがあります。
⇒卵アレルギーの原因って何?原因を知って食べられるようになろう!
⇒卵アレルギーでも諦めない!!食べられるケーキ大調査
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