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子供の食物アレルギーで代用的なのが、卵、小麦、牛乳などですが、その中でも一番多いのが卵です。
子供の食物アレルギーは、免疫や消化器官が未熟なため発症する場合が殆どで、その成長とともに、食べられるようになってくることが多いのですが、大人も卵アレルギーになるのでしょうか?食べられるようになるのでしょうか?子供とのちがいはあるのでしょうか?
卵アレルギーをもつ子供の母親として経験したことを参考にご紹介します。
目次
大人の卵アレルギーは少数派

いつものように、朝、卵かけご飯を食べていたら全身に蕁麻疹がでたり、口の中が痒くなったり、呼吸が荒くなったり。変なものは食べていないのにアレルギー反応が突然起きることが、大人のアレルギーの発症の仕方のようです。
卵アレルギーは子供が発症するものなのじゃないの?そう思われるのも当然で、乳幼児から中学生までその8割を占めているようです。子供の場合その中でも卵は断トツトップです。
大人の食物アレルギーは2割でアレルゲンも、卵より、海老やカニの甲殻類や、りんごや桃などのバラ科の果物などが多いようです。
私の身の回りでも、多いですね、甲殻類や果物のアレルギー。果物のおすそ分けを持っていったら、「食べられないの」と残念そうに話す方が結構多いことに驚きました。海老やカニもよく耳にしますね。
逆に卵はあまり聞きませんね。
卵アレルギーの症状は?

大人では少数派の卵アレルギーですが、どんな症状が多いのでしょうか?
症状は子供の卵アレルギーとあまり変わりなく
・皮膚の蕁麻疹に代表される「皮膚の症状」
・腹痛、食べたら気持ち悪いなどの「消化器の症状」
・気管支喘息「呼吸器の症状」
などですが、「呼吸器の症状」が悪化すると
・呼吸困難
・血圧の低下
・顔面蒼白
・意識障害
などのアナフィラキシーを起こすこともあるようです。
重篤な反応のときは救急車で、すぐ病院へ向かいましょう。
命にかかわる場合があります。
◎実は、恐ろしいアナフィラキシーについての関連記事はこちら
⇒怖いアレルギー症状のアナフィラキシー!健康にも良いにんにくでも・・・
卵アレルギーの原因は?
卵アレルギーを引き起こす物質は、卵白に入っているたんぱく質で「オボアルブミン」「オボムコイド」が代表例ですが、卵黄で反応する場合もあります。
実際、息子の赤ちゃんの頃は「卵黄」にも少しですが反応していました。
加熱することによって、たんぱく質が壊され、アレルギーを起こしにくくすることが出来るのですが、「オボムコイド」は加熱でも効力が衰えることが無いのです。
大人の場合も同様で、アレルギーを起こす物質に変わりは無いようです。
反応が出たときは、どのような料理でアレルギーが起こったのか、きちんと医師に伝えましょう。
何故、アレルギー症状が出てしまうの?
こうやって見てみると、子供も大人もさほど変わりない卵アレルギーですが、決定的に違うことがあります。
それは、子供の卵アレルギーは、まだ成長の未熟な赤ちゃんの頃に発症することが多いのですが、その理由は、消化器官や免疫機能が未発達だからです。
未発達なところに、アレルギーの原因であるたんぱく質が入ってきて、異物と過剰反応し引き起こしてしまうというものです。
それゆえに、成長とともに消化器官や免疫機能が発達し、徐々に慣らして食べられるようになることが多いのです。
しかし、すでに消化器官や免疫機能が発達している大人はどうでしょう?
加齢により消化器官や免疫機能が発達するでしょうか?考えにくいですよね。
むしろ、ストレスなどにより、バランスが崩れることで、免疫機能が崩れることがあるようです。子供と違い長年にわたり摂取してきたアレルゲンが体の中にたまり、一定量を超えて、発症するということもあるようですね。
ストレスとアレルギーについて解説した動画を参考まで載せておきます。
処置の仕方は?治るの?

では、どのように対処したらよいのでしょうか?
大人は子供のように徐々に慣らして食べられるようになるというのは、なかなか難しく「卵除去」し、アレルギーを出ないようにする方法が定番になっているようです。子供と違い少し道のりは険しいですが、まずは完全に「卵除去」をして、きちんと食物アレルギーの検査をした方が良いでしょう。
息子の経験で言いますと、卵アレルギーの治療のときに、一定の期間を見て検査をしていましたが、「卵、小麦、ダニ」などの項目別のアレルギーの数値のほかに、自分がどの程度までの「アレルギー体質」か?と言うことも分かります。
医師はさまざま事を加味して治療をしてくれるはずですので、自己判断は絶対せずに、きちんと医師の指示に従いましょう。
さまざまな「付き合い」が多い大人の場合、外食することも多い大人の場合、とても大変なことかもしれませんが、自分が卵アレルギーであることをきちんと自覚し、卵の入っている食材を把握し、自分の身は自分で守りましょう。
卵アレルギー症状は大人でも発症する?のまとめ
① 少数派だが、大人でも卵アレルギーは発症する
② 湿疹、咳、呼吸困難などの症状が出たらすぐ受診する
③ 原因は卵に含まれている「たんぱく質」である
④ 長年によるアレルギー物質の摂取がストレスなどで引き起こされることがある
⑤ きちんと検査をして、自分の体を把握し、治療することにより治る可能性もある
子供より少し難しい治療になるかもしれませんが、
「自分の体の体質改善」と思い、割り切って過ごすことによって食べられることがあるかもしれません。
まずは、医師の指示に従いましょうね。
◎卵アレルギーと食事に関する記事は、こちら。
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