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卵はご存知のとおり鶏から生まれますね。
では、卵アレルギーと診断され場合、「親」である鶏肉もNGなのでしょうか?
ネットで調べてみると、NG派、OK派どちらもあるようです。
0歳期に卵の卵白でアナフィラキシーを起こした、我が家の息子の体験談をご紹介します。
◎実は、恐ろしいアナフィラキシーについての関連記事はこちら
⇒怖いアレルギー症状のアナフィラキシー!健康にも良いにんにくでも・・・
卵と鶏肉のアレルゲン

アレルゲンとはアレルギーを起こす物質のことですが、まず、卵のアレルゲンを調べてみました。
(卵白)
・オボムコイド
・オボアルブミン
・オボトランスフェリン
・鶏卵リゾチーム
(卵黄)
・ニワトリ血清アルブミン
このなかで、血液検査で調べることが多いのが卵白に含まれているオボブムコイドとオボアルブミンです。
また、オボアルブミンは熱処理をすることにより、アレルゲンの力が落ちるのですが、オボムコイドは熱処理をしてもアレルゲンの力は落ちません。また、水に溶け出す性質があります。
我が家の息子は、0歳期のときにアナフィラキシーを起こしたのですが、その時に食べたのが「茶碗蒸し」でした。
卵白を食べる以前に、固ゆでの卵黄を食べていましたが、問題ありませんでした。
しっかり加熱したし大丈夫だろうと思ったのですが、茶碗蒸しはオボムコイドが水に溶け出した上、熱処理しても効力が落ちないわけですから、息子がアナフィラキシーを起こすのもうなずけます。
食べやすいだろうと思って作ったのですが、卵アレルギーにはとてもハードルの高い食べ物だったようです。
0歳期の息子には本当に申し訳ないことをしたと、今、思い出しても凹んでしまう出来事でした。
では、鶏肉のアレルゲンは何なのでしょうか?
いろいろ調べてみたのですが、「鶏肉」がそれ自体アレルゲンと言うことで紹介されているケースが多く、卵のように物質まで細かく分かりませんでした。
まずアレルギー検査をすること

卵アレルギーになってしまった時、どのように生活を送ったらよいのか?食生活をどのようにしたらよいのか、よく分かりませんよね。もちろん、私もそうでした。
息子が卵アレルギーになり、卵除去の食事制限を送る時、母乳をあげている私も食事制限することも、もちろん知りませんでしたし、どのようなことに気をつけて食事をあげたら良いのか、まったく分かりませんでした。
ただ卵を不用意にあげてしまった事、アレルギー症状を起こさせてしまったことを、ひたすら後悔するだけでしたね。
息子が入院した病院では、アレルギー外来がある総合病院でした。
まずは、血液検査で卵アレルギーの数値を調べました。
卵以外にもアレルギーの出やすい食材を調べてくれると言うことだったので、様々な食材を調べてもらいました。
食材だけでなく、ダニやハウスダスト、花粉、猫、犬、なども調べてもらいましたね。
その結果、息子の場合は卵アレルギーのみという診断をされました。
ですので、私も卵のみ除去した食事を作ってきました。
食べさせてはいけない食材や加工品の表も頂きましたが、そこに「鶏肉」という表示はありませんでしたし、実際、鶏肉を食べてアレルギー反応が出ることは一度もありませんでした。
でも、鶏肉をあげる時はやはりとても怖かったですね。
なにしろ、卵の親ですからね。
鶏肉は食べても良いのか?

息子の経験上、卵アレルギーと鶏肉アレルギーは別物ということになり、結論、卵アレルギーでも鶏肉は食べられると言うことになります。
卵のアレルゲンにのみ反応し、鶏肉のアレルゲンには反応していないわけですから、当然と言えば当然なのです。
我が家の場合ですが、逆に卵の豊富なたんぱく質を摂取できない分、乳製品、大豆、鶏肉を含む肉類、魚など、できるだけ沢山のたんぱく質を摂取できるように、心がけていました。
もちろん、初めてあげる時はしっかり加熱し、小さじ一さじと言うのは鉄則でしたし、卵アレルギーと分かってからは、すすめ方は、さらに、慎重になりました。
アレルギー検査は信用していましたが鵜呑みにするのも怖かったですしね。
ただ、卵アレルギーのほかに複数の食物アレルギーがある場合は、注意されたほうが良いかと思います。
まずは、どのような食べ物、物質にアレルギー反応を起こすのか、きちんと病院で検査をし、医師の指示に従いましょう。
また、医師の指示が良く分からない時は、きちんと聞いた方が良いと思います。
食物アレルギーの要点をまとめた動画がありましたので、参考にしてください。
卵アレルギーだと鶏肉も無理??のまとめ
① 卵は細かくアレルゲンが紹介されているが、鶏肉のアレルゲンは一つ
② 病院でアレルギーの検査をきちんとすること
(食物、花粉などいろいろ調べたほうが良い)
③ 卵アレルギーでも鶏肉は食べられる場合がある
まずは、アレルギー検査をし、どんなアレルギーを持っているのか知ることが大切です。
卵アレルギーだから親の鶏肉も食べられないとは限りません。
食事をすることは「栄養を取る」事の他に、「楽しみ」でもありますからね。
◎卵アレルギーに関する記事には、他にもこんなものがあります。
⇒大切な赤ちゃんが卵アレルギー?!症状を解説!!
⇒赤ちゃんに一番多い卵アレルギー!原因と対策を知って食べられるようになろう!!
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