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赤ちゃんが成長して、離乳食が始まり、少しずついろいろな食材を食べられるようになってくると、本当に嬉しいですよね。
ご飯が食べられたから、今度は野菜、今度は牛乳…などと、食材が増えてくると、成長を感じることも出来ます。
しかし、まだまだ未熟な赤ちゃんですから、食事中に嘔吐してしまうこともあるでしょう。おなかの調子が悪いのか?アレルギーなのか?判断が難しいですよね。
我が家の卵アレルギーの息子の体験談を元に体験談をご紹介したいと思います。
嘔吐も卵アレルギーの症状の一つ

卵アレルギーの代表的な症状は湿疹です。
卵を食べて、口の回りや頬などに赤いぽつぽつとした湿疹がでるのが一番多い症状かと思います。でも、卵アレルギーの症状はそれだけではないのです。
目が痒くなったり、お腹が痛くなったり、下痢をしたり、そして、食べたものを嘔吐してしまうのも、卵アレルギーの症状です。
我が家の息子が卵アレルギーになったのは0歳8ヶ月のときでした。
離乳食が始まり、ゆで卵の黄身の固ゆでも半分くらい食べられるようになったし、いよいよ白身と思い、食べやすさを重視して、茶碗蒸しを作りました。黄身と白身を混ぜて、お出汁とお醤油で味付けしたものを、きちんと加熱して火を通しました。
息子は、わりと何でも食べてくれる「助かる」赤ちゃんで、この時も、それはそれは美味しそうに茶碗蒸しを食べていました。
それが、食べ初めて約30分経った頃、いきなり、それまで食べていたご飯を全て嘔吐し、火がついたように泣き始めたのです。
でも、私はすぐに卵アレルギーの症状だとは気がつきませんでした。アレルギーの症状は湿疹と思い込んでいたところもありましたので、きっと、具合が悪いのだろう、きっと、眠いのだろう、と、現実をすぐ直視できませんでした。
でも、嘔吐から5分くらい経った頃、息子の顔が真っ青になったのです!!
これは、ただ事ではない!!初めて卵白を食べたし、ひょっとしたら卵アレルギーかもしれない!!と思い、自宅から10分のかかりつけの小児科へ抱っこ紐に息子を入れ走りました。
その間に、真っ青だった息子の顔が真っ赤に腫れ上がりました。
今思い出しても、恐ろしい金曜日の午前中の出来事でした。
自分の作ったもので、大切な子供が苦しんでいる事実に、ただ呆然とし恐怖と罪悪を感じていただけでした。
卵除去の生活

それでは、卵アレルギーの症状が出てしまった場合、どうすれば良いのでしょうか?
血液検査で卵アレルギーだと判明すると、まずは、卵を食べない生活「卵除去の生活」が始まります。
卵アレルギーの症状を起こさないためにはまず、卵を食べない、それしか方法は無いのです。
食事だけではなく、市販のおやつ、卵を使った加工品なども気をつけなければいけません。そして、母乳をまだ飲んでいる赤ちゃんの場合は、母親の母乳からも卵の成分は出てしまうので、母親も「卵除去の生活」をしなくてはいけません。
強い卵アレルギーを持っている場合は、ゆで卵をむいた手で触るだけでも、症状が出る場合があります。細心の注意が必要です。
卵アレルギーの症状を起こさないで生活で、その間に、お子さんの体はストレスなく健やかに成長していきます。子供の卵アレルギーの原因は、消化器官、免疫機能の未発達で起こることが多いと言われています。
自己判断せず、医師の指示にきちんと従い、まずは、きちんと卵除去の生活をしてお子さんの成長を待ちましょう。卵を食べても対応できる体に時間がかかっても成長していく事を信じましょう。
嘔吐して、顔色が悪くなり、そして、顔中が真っ赤に晴れ上がった我が家の息子は、卵アレルギーの症状の中でも重いほうでした。
しっかりと加熱したと思っていた「茶碗蒸し」も後から見直すと卵アレルギーの子供にとってはハードルの高い食べ物の一つでした。
かかりつけの病院は卵アレルギーの専門の医師ではなかった為、救急車でアレルギー専門医のいる総合病院へ搬送され、入院も経験しました。
こんなにひどい症状を起こしてしまうのだから、きっと一生卵は食べられないのだろうと思っていた私ですが、医師は「きちんと卵除去の生活を送れば、成長とともに食べられるようになるよ」と笑顔で話してくださったのを昨日のことのように覚えています。
とにかく「卵除去」、そしてきちんとした食事、そればかりを考えてお世話していましたね。
卵を使わないおやつのレシピ動画がありましたので、参考までに載せておきます。
◎卵アレルギーでも食べられる食事やケーキについても、ぜひあわせて読んでみてくださいね。
⇒卵アレルギーでも栄養満点レシピ!!私が作ったご飯たち
⇒卵アレルギーでも諦めない!!食べられるケーキ大調査
少しずつ卵を慣らす生活

そんな「卵除去の生活」を送り、10ヶ月くらい経った頃でしょうか。息子が1歳半になった時、アレルギー専門医から「そろそろ卵黄の固ゆで、小匙一さじから始めてみましょう」と言われました。
卵アレルギー検査の数値は相変わらずの横ばい状態でしたが、0歳期の離乳食の時にもゆで卵の黄身は食べられていたのと、子供の体がきちんと成長してきているということからの医師の判断でした。黄身の固ゆでが食べられるようになると、今度は、パンやおやつなどの加工品と、少しずつ白身が入っている食べ物へ移っていきました。
息子が2~3歳の頃は、幼稚園への入園した場合に給食に対応出来るように、徐々に白身をつなぎに使ったハンバーグ、ドーナツ、卵麺などを少しずつ始めるように指示されました。
幼稚園へ入園する頃には白身も少し食べられるようになってきていましたが、まだどの程度食べられるのか不安だった為、念のため年少の間は卵除去メニューの給食を出してもらっていました。
それも年中に進級する時には通常メニューでも問題なくなり、それから小学校1年生の現在まで、給食でも、自宅の食事でも、外食でも卵アレルギーの症状を起こして嘔吐することはありません。
医師の指示に従い、息子の成長を信じて、過ごしてきて本当に良かったと、今は心から思います。
お友達と同じ食事

卵を食べられるようになり、まず息子が一番嬉しかったのは、「お友達と同じものが食べられる」と言う事でした。
どこに行っても、お友達とは違うおやつを食べていたり、違う食事をしたりしていたのが、お友達と同じ食べ物が食べられるのです。
「ぼく、卵アレルギーだから…」という台詞が無くなったことが、とても嬉しかったようですし、幼稚園の給食が同じになったのも本当に嬉しかったようです。
卵を食べられるようになり、食べられる喜びを味わえたこと、何よりそれが一番嬉しく私にとっては息子の成長をなにより感じた出来事でした。
卵アレルギーの症状で嘔吐することのまとめ
① 卵アレルギーの代表的な症状ではないが、嘔吐も症状の一つである
② 卵除去の生活を送り、子供の体の成長を待つこと
③ 子供の体が成長してくると、医師から卵を慣らす生活を指示される
(自己判断しないこと!!)
④ 子供の成長とともに少しずつ卵を食べられるようになる場合がある
卵アレルギーの症状の一つに嘔吐もあります。
とてもショッキングな症状ではありますが、きちんと対応すれば、我が家の息子のように卵がお友達と同じように食べられる日が来ることもあります。
個人差はあると思いますが、医師の指示に従いお子様の成長を待ちましょう。
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