かつては日本と言えば、米と麻。
神社のしめ縄は全て麻で作られており(出雲大社だけはまこも)
神事にも多用され、現在もおはらいに使う大幣は麻でできています。
戦中までは日本中に自生しておりましたので、その繊維で服を作ったり、
燃料にしたりと麻は奇跡の植物と言われ、日本人の生活には欠かせないものでした。
戦後GHQの政策で姿を消してしまいましたが、
(現在では神社のしめ縄も麻ではなく稲藁になっています)
そんな麻を使ったお料理が頂けるカフェが鎌倉・長谷にあります。
日本広しといえども、こちらだけではないでしょうか。
麻心とかいて「まごころ」と読みます。
麻の心と真心を掛け合わせたネーミングのようです。
オーナーさんはかつて日本人の精神性と文化を支えたものであり、また
パワーフードでもある麻を再び取り戻したいと熱心に活動されている熱―い方です。
この地域での様々な活動の中心になられている方でもあり、このあたりの方で知らない人はいない名物オーナーさんです。
麻を語らせたら止まらない。
お店は由比が浜の目の前の絶好のロケーション。
海を眺めながらついつい長居してしまう、居心地のよい空間です。
移り変わっていく海の景色もごちそう。
ランチは数種類ありますが、私はいつも麻心御膳というベジランチを頂きます。
他にこのあたりの名産シラス丼やカレーなどがありますよ。
この日のランチのメインは車麩のカツ。
衣にヘンプナッツ(麻の実)が使われていてサクサクジューシー。
軽いのでいくつでも頂けそうです。
そしてご飯ですが、地元(鎌倉)産ひじきとさつまいもの炊き込みご飯。
これがおかわりしたいくらいおいしい!
ひじきとさつまいもって初めての組み合わせでしたが、意外に合うのです。
後でオーナーさんに「おかわりしたいくらいおいしかったです!」と言ったら「言ってくれたら、やったのに」と言われたので、おかわりできる模様ですよ。
写真手前のぬかづけには、ぬか床に麻の実が入っていて、右中央の野菜は麻の実入りの甘麹で和えてありました。
これもねっとり甘くておいしい。
砂糖ではなく甘麹なので自然の甘さで食べやすいですね。
お豆腐にはお野菜が入ったお味噌がかかっていて、するすると頂けます。
右上はかぶのヘンプ(麻の実)マリネ。
さっぱりしていて、はしやすめに最適な感じでした。
食後には梨のマクロビケーキ(卵・乳製品など動物性不使用)
これがハーフサイズです。
オーナーさんに「半分でいいの?足りるの!?」と突っ込まれましたが
ちょっと控えめにハーフサイズにしてみました。
梨の香りと味が際立つ絶品ケーキでした。
やっぱり普通サイズにすれば良かったわ、と思ったことは言うまでもありません。
店内には麻を使った製品の販売コーナーもあります。
ぜひ麻の魅力に触れてみて下さいね。
江ノ電長谷駅から徒歩5~6分です。
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